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“希少”じゃないことに価値がある… 配布開始から55年、永谷園「名画カード」に込めた想い
検印紙の有効活用が「名画カード」の始まり
「当時は手作業で検査を行っていたのですが、確認を終えた商品に入れる検印紙の裏が真っ白だったので、何かお客様に楽しんでいただけるような利用ができないかと考えたのが始まりでした。せっかく入れるのであれば、『お茶づけ海苔』のイメージに合った和のもので、みなさまに日本文化に興味をもってもらう一助になるようなものをという思いだったと聞いています」(永谷園ホールディングス 広報部長 小川美朋氏/以下同)
当時、商品に封入されたカードは大変人気となり、その後「喜多川歌麿」「東洲斎写楽」、葛飾北斎の「富嶽三十六景」を追加。次いで「ルノワール」「ゴッホ、ゴーギャン」「マネ、セザンヌ、ドガ、スーラ」の西洋画、写真物の「シルクロード」、日本画の「竹久夢二」、最後の「日本の祭」まで、「東西名画選」と題して、全10シリーズというバリエーションに拡大(各40〜50枚)された。