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三浦大知『新曲は、新たな一面も垣間見れるドラマ主題歌!』

昨年11月にリリースしたアルバム『The Entertainer』が、週間アルバムランキングで5位を獲得した三浦大知が、ドラマ主題歌「Anchor」をリリース。楽曲に込めた想いや、4月からのツアーに向けての気持ちを聞いた。

ダンスを盛り込むことで、三浦大知らしさも!

――新曲「Anchor」は、観月ありさ主演のドラマ『夜のせんせい』(TBS系)の主題歌としても好評。台本などを読んで作ったのですか?
【三浦大知】 はい。ドラマとしっかりリンクした、ベストの楽曲を作れたらなと思って、ドラマのスタッフの方とお話をさせていただいて、台本を読んだ上で作っていきました。主演の観月ありささんが先生役で、彼女の持つ魅力によって、生徒たちが引っ張られていく……。今までまったく違う人生を歩んで来た人たちが集まる夜間学校という場所で、ひとりの先生の存在によって最初はバラバラだったみんなが、ひとつの方向を向いたり困難を乗り越えたりしていく。そこでの希望みたいなものをメッセージした楽曲を、作ってもらえませんか?と先方から提案していただいて。それであがって来たのが、この「Anchor」なんです。

――「Anchor」は、暗い夜から空がどんどん明るくなっていくような、すごく夜明けを感じる楽曲だと思いました。
三浦自分たちが抱えている、現実の壁とか迷いとか悩みみたいなものがあって、それが開けて行く瞬間と言うか……ひとつ糸口を見つけるじゃないけど、まだ人生捨てたもんじゃないぞという、希望みたいなところでの、架け橋となる曲だなと思います。

――タイトルの「Anchor」は、“船のいかり”のことですよね。
三浦“いかり”もそうだし、“支え”という意味もあるだろうし。読ませていただいた台本が、「手を絶対に離さない」ということがキーワードだったので、そこからのインスパイアもあると思います。でも、聴いた方それぞれで感じてもらえたらうれしいです。

――歌われたときは、楽曲の持つストーリー性みたいなところも意識したのですか?
三浦曲に合わせて歌えば、おのずとドラマの中に入っていけると思ったので、特に意識はしませんでした。ただ、聴き手との距離感という部分で、上から押しつけるようなものは違うと思ったので。聴いてくれる人と同じ目線に立つと言うか、すごく人間らしく歌えたらいいなと思いました。

――毎回、振り付けも三浦さん自身で考えられていますが「Anchor」は、どういうイメージですか?
三浦ダンスを考えるとき、そこに必要なのか?そこで踊る意味があるのか?ということを考えるんです。そういう意味で「Anchor」は、最後の曲が盛り上がる所に振りをつけました。ミュージックビデオにはたくさんの人が出てくるんですが、それぞれの人がそれぞれのなかで悩みがあって、それが最後にビートと共に希望に向かっていくという内容で。そのなかで最後に少しダンスを盛り込むことで、三浦大知らしさも出せたらと思いましたね。

期待に応えながら、まったく違った世界を共有するステージが作れたとしたら最高

――もう1曲の「Get Up」は、ギターがガンガン鳴って、ロックの要素もある楽曲ですね。
三浦はい。ロックだしR&Bだし、ジャンルに縛られてなくて、ライブ映えしそうな、かっこいい曲です。歌詞もすごくNao’ymtさんらしくて、聴き心地の良い感じになっています。この曲は聴いた瞬間からライブでやるのが楽しみな楽曲ですね。

――そして、3曲目に収録の「Good Sign」は、得意のダンスミュージック。
三浦「Anchor」と「Get Up」は、僕の中ではチャレンジした楽曲だったので、今までの三浦大知の延長上にありながら、その上でレベルアップしているものを提示できたらいいなと。それで、聴きやすくてキャッチーなものを、ダンスミュージックとして作れたらいいねってことで作りました。いわゆるEDM寄りの要素がありながら、コーラスやメロディーはR&Bっぽくて。これもジャンル分けが難しいけど、ダンスミュージックとしてすごく聴きやすくて、同時に鋭さもある曲になりましたね。

――「Good Sign」の歌詞は、どういうイメージですか?
三浦「今日はいい1日になりそうだ」とか、何か“いい兆し”を感じたことって、みんな一度や二度あると思います。でもそういうのって、そのときは感じても、あとですぐに忘れてしまいがちだと思うんです。そういう、誰でも感じるけどすぐ通り過ぎてしまう感情に、すごく意味を持たせてくれるステキな歌詞です。

――そんな多彩な3曲が収録された、三浦さんの様々な面が凝縮された1枚になりましたね。
三浦地に足が着きながら、すごく前向きなメッセージが詰まったシングルになりました。ぜひ、そばに置いてもらえたらいいなと思っています。それも自分が意識していないところでと言うか……。何も言わなくても、そばにいてくれるだけで安心する、家族や恋人や友達など大切な人みたいな、そういう感覚の1枚になったらいいなって。無意識に、ふとした瞬間に口ずさんだり、家で流したりしてくれるような、そういう曲になったらすごくうれしいです。当たり前ってすごく難しいことだと思うんですけど、だからこそ、そういう当たり前のような、そばに置いてもらえる曲になったらすごくうれしいです。

――さて、4月からは全国ツアーも開催されますが、どんなツアーにしたいですか?
三浦今回は、昨年リリースしたアルバム『The Entertainer』を引っ提げてのツアーになります。もちろんいろいろ演出も考えていますが、いまはタイトルの通り原点に立ち返った気持ちでいますね。シンプルだからこそ見えてくるものがあるんじゃないか、と。

――そういう原点回帰的な気持ちは、いつくらいからですか?
三浦すごく最近です。ツアータイトルに『The Entertainer』と付けたことで、エンターテインメントというものと今向き合い直していて、ここからどういう化学反応が起きるのか?いま試行錯誤しているところです。先日何かのテレビで、マジシャンの方が言ってたんですが、「期待に応えて予想を裏切る」って。それって、すごくエンターテインメントだなって思いました。みんなの期待に応えながら、まったく違った世界を共有する、そんなステージが作れたとしたら最高だって思っています!
(文:榑林史章)

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