初日のトップバッターを務めたのはKICK THE CAN CREWのLITTLE。柴咲に歌詞を提供した「響宴」を舞台袖からアカペラでセルフカバーすると、柴咲と二人でステージに上がり、柴咲主演のABEMAオリジナルドラマ『スキャンダルイブ』の主題歌としてLITTLEがラップを書き下ろした「Awakening(feat. LITTLE)」を披露。スリリングで混沌とした音像で観客の目覚めを促し、DJとフィンガードラムに加えて、6人組ガールズユニットのENBASEをフィーチャリングした多彩なステージで会場を沸かせた。
続いてAIが登場すると、「ハピネス」でいきなり<ラララ>のシンガロングが発生。ソウルフルで迫力たっぷりのフェイクに大きな歓声が上がる中、大ヒット曲「Story」では<ため息する時/ありますよね>と優しく歌いかけると再びの大合唱となり、「みんながみんな英雄」でも観客が<ラララ>と大声を上げ、歌声と笑顔が自然と広がっていく、温かく幸せな空間を作り出した。袖で見守っていた柴咲は「感動です」と感想を述べながらステージに上がり、ここからはAIをゲストに迎えた『柴咲コウのオールナイトニッポンGOLD〜サステナビューティーRADIO〜supported by アサヒ ゴールド』(5月29日22時オンエア)の公開収録に突入。<楽しいから、はじめてみました!>というテーマで募集したお便りを紹介しながら、好きなおにぎりの具の話で盛り上がった。
メジャーデビュー15周年を迎え、大阪城ホールでのライブを控えるMs.OOJAは、最新のカバーアルバム『Ms.ENKA〜OOJAの演歌〜』に収録された「愛燦燦」や「ベサメ・ムーチョ」のカバーで艶やかな歌声を響かせると、「真夜中のドア〜Stay with me」に続く「フライディ・チャイナタウン」では観客が総立ちとなって一緒にオリジナルの振り付けで踊る場面もあった。ライブ後には「ヴィンテージソングをカバーとして歌い継いでいくことに幸せを感じます」と柔らかな笑顔を見せた。
今月に南米コロンビアでのラテンデビューを果たし、6月からは全国ツアーを迎えるナオト・インティライミは「Well-being(幸福)な気持ちをみんなで共有したい」という言葉を体現。「まずは自己紹介がてら、皆さんが知ってる自分の曲を」という前振りから、共演者の楽曲を次々と弾き語りで歌い継いでいくと、「乗ってきちゃった」と予定になかった「あの素晴らしい愛をもう一度」をラテンファンキー調でカバー。ナオトによるヴォイスパーカッションのビートに観客が大合唱を重ねると、自分の曲を「どっかで聞いたことある名刺がわりのティライミメドレー」と題してメドレーでプレイ。さらに、サンバやレゲエ調の「The World is ours!」ではダンサーも登場してお祭り騒ぎとなり、舞台下から投げ込まれたサインボールを胸トラップして客席に向けてキック。観客とのコミュニケーションを存分に楽しみながら、心地よい開放感を生み出していった。
そして、2日間に渡った『サステナビューティーフェス』のトリを務めるヘッドライナーは、総合プロデューサーである柴咲コウ。キーボードとハンドパンの会話のようなセッションから始まり、ドラマ版『世界の中心で、愛をさけぶ』の主題歌「かたち あるもの」、映画『沈黙のパレード』の主題歌として福山雅治が書き下ろしたKOH+の「ヒトツボシ」と、芝居と親和性の高いバラードを続けた。どうしようもない別れの寂しさがもたらす喪失感を綴った楽曲だが、柴咲の歌声には出会えた奇跡や喜びも感じさせる響きがあった。大切な人を失った人々への祈りを込めた讃歌のような歌に続き、ひと呼吸おいて、そのまま「そして僕は途方に暮れる」を歌唱。2016年にリリースした2枚目のカバーアルバム『続こううたう』のアレンジでスケールを拡大すると、「初めてのフェスを開催できた喜びでいっぱいです!」と挨拶。「ライブツアーやバースデーライブとはまた違った空気感の中で、皆さんに歌を届けられることが幸せです」と語った後、自身が俳優として出演した映画やドラマの主題歌・挿入歌を、自らの表現で歌い紡ぐ<ACTOR’S THE BEST>のコンセプトについて改めて紹介。続けて、今年11月から来年1月にかけて行う全国ツアー「KO SHIBASAKI LIVE TOUR 2026 ACTOR'S THE BEST 〜泡沫〜」の開催を告知し、会場からは大きな拍手が送られた。
エンディングでは、両日ともに出演アーティストたちとともにアサヒ ゴールドで乾杯。2日目の最後に、柴咲は「終わるってことは、また始まるってことです。皆さんにここで会えたことが一番の喜びです」と観客へ感謝の気持ちを伝えた。さらに、「まず初声をあげて、こうして開催できたことを嬉しく思っています。そして、またサステナブルに続けていけるようにより高めていきたいです」と来年以降の開催に向けた決意を表明。そしてラストは、ラヴァーズロックにアレンジされた「WOW WAR TONIGHT 〜時には起こせよムーヴメント〜」のカバーで観客の大合唱を巻き起こすと、柴咲の「みんな愛してるよ!また会いましょう」という再会の約束を以て、初開催となったフェスは大成功で幕を閉じた。