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タイムマシーン3号がサポーター! 従業員の幸せのための「SAFE」「SAFEアワード」とは?

「令和6年度 SAFEアワード授賞式」の様子

「令和6年度 SAFEアワード授賞式」の様子

 厚生労働省が2月4日(火)、企業や団体による労働災害の防止や安全・健康の増進の取組を表彰する「SAFEアワード授賞式」を開催。授賞式には、厚生労働省・労働基準局の担当者のほか、お笑いコンビ・タイムマシーン3号(山本浩司・関太)がプレゼンターとして登壇した。官民一体となって取り組む「SAFE」とは果たして何か。イベント当日のレポートとともに解説する。

>「SAFE」詳しくはコチラ!(外部サイト)

労働災害防止を目指す「SAFE」

 「SAFE(Safer Action For Employeesの略称)コンソーシアム」は、厚生労働省が手がける「従業員の幸せのための安全アクション」を推進する活動体の名称だ。人口が減少する中で、高年齢労働者や外国人労働者の増加など、働き方も多様化し、従業員の安全を守る視点がますます重要になってきている。

 「SAFEコンソーシアム」は、そのような問題意識を共有し、従業員の安全を守る活動を推進する「協働体」として2022年に設立され、現在までに1,944者の企業・団体が加盟している。

今年で開催3回目となる「SAFEアワード」

 「SAFEコンソーシアム」に加盟する企業・団体による「SAFE」の優秀な取組を表彰する「SAFEアワード」は、「SAFE」の啓蒙活動の一環として行われている。

 表彰部門は全3部門。労働災害防止の取組全般に関するものを対象にした「安全な職場づくり部門」、特に高年齢労働者の労働災害防止の取組に関するものを対象にした「エイジフレンドリー部門」、そして複数の企業・団体等の連携による労働災害防止の取組に関するものを対象にした「企業等間連携部門」だ。

 <サービス産業>と<製造業・建設業・運輸業等>の2分野それぞれから、部門ごとにゴールド賞、シルバー賞、ブロンズ賞を選出した。今年はSAFEコンソーシアム加盟企業・団体の中から、134件の取組について応募があり、「SAFEアワード授賞式」では18事例が発表、表彰された。

受賞事例は「レジ椅子」「転倒リスク改善活動」「滑らないスニーカー」など

「令和6年度 SAFEアワード授賞式」に登壇したタイムマシーン3号(左から山本浩司・関太)

「令和6年度 SAFEアワード授賞式」に登壇したタイムマシーン3号(左から山本浩司・関太)

 2月4日、都内にて開催された「令和6年度 SAFEアワード」では、「SAFE」公式サポーターのお笑いコンビ・タイムマシーン3号(山本浩司、関太)がゴールド賞のプレゼンターを務めた。長身の山本浩司は赤い蝶ネクタイにスーツ、眼鏡と豊満な体型が特徴の関太は、ぴっちり七三分けで登壇。開会にあたり、「企業の方がどんな形で安全において工夫をされているのか非常に楽しみにしている」と山本。その後、ゴールド賞の授与にて、山本が表彰状を読み上げ、関がトロフィー贈呈を行った。

 「安全な職場づくり部門(サービス産業)」では、「株式会社ベルク」が、立って働くのが当たり前になっているレジ打ちの作業に「レジ椅子」を導入したことによる身体的負荷・精神的負荷の軽減を行った取組がゴールド賞を受賞。

 「エイジフレンドリー部門(製造業・建設業・運輸業等)」では、「東芝インフラシステムズ株式会社 社会システム事業部」が、高年齢者に多い転倒災害防止のために取り組んだ、道路の凹凸の解消や照度の確保、視認性の向上など、転倒が起きる前の現場リスクの解消策がゴールド賞を受賞した。

 また、「企業等間連携部門(製造業・建設業・運輸業等)」においては、「ミズノ株式会社 × サミット株式会社」による、転倒防止につながるスリップ防止機能の付いた「小売業向けワーク用スニーカーの開発」が評価され、ゴールド賞となった。

タイムマシーン3号、現場視察で実感した「SAFE」の成果

「令和6年度 SAFEアワード授賞式」の様子

「令和6年度 SAFEアワード授賞式」の様子

 表彰式の後半はゴールド賞を受賞した事例を厚生労働省の澤田京樹氏(厚生労働省 労働基準局 安全衛生部 安全課)が解説し、タイムマシーン3号とトークセッションを行った。

 スーパーやコンビニなどでのレジ打ちをサポートする「レジ椅子」を導入した「株式会社ベルク」について関は、コンビニで深夜バイトをしていた時代を振り返り「当時この椅子があれば、もっと笑顔で接客できたかもしれない」とコメント。

 「東芝インフラシステムズ株式会社 社会システム事業部」による「転倒リスクを事前に予防・対策」に対する取組に対しては、「現場だけではなく、周辺にある保育園の散歩道の苔の清掃まで行っているのはすばらしい。自分の家の近くにもどんぐりがたくさん落ちているところがあって、小さい子には危険。現場だけではなく周りにも目を向ける、意識の広さがすてきです」と、子どもを持つ父親の視点からも称賛した。

 山本は、体力テストやオリジナル体操を実施して受賞した「三菱ケミカルグループ株式会社」や「SOMPOひまわり生命保険株式会社」の施策について、「仕事やプライベート以外で、運動をする時間を意識的に設けるのは難しいこと。それを仕事の一環としてできるのは一石二鳥。体操を通じて、職場内で話すきっかけになる」と評価。「ミズノ株式会社 × サミット株式会社」による「スリップ防止機能付きシューズの開発」についても、「シューズメーカーとスーパーマーケットは一見遠い業種だが“なるほど!”と思った。スベリ防止ということで、太田プロの芸人はスベリがちなので、ぜひ我々の太田プロにも卸してほしいです」と、笑いを交えながら、企業連携による「SAFE」の取組を称えた。
 タイムマシーン3号は、「サミット世田谷船橋店」の視察にも行き、その報告も。【気になった工夫】として、「外国人の従業員にも情報を平等に伝えるため、外国語の掲示板や動画を活用していた」と山本。動画は、言葉だけじゃなく動きでも伝えてくれるので齟齬がなくなるとのこと。またバックヤードの調理場では、「キッチンの包丁の使い分け、置く場所をしっかり決めてあった。危ないものが散らばっていないことで、包丁を落として怪我するなどがなくなる」と続けた。

 関は「作業後、靴のすり減りをチェックしたのも印象的。明日のために今日の安全をしっかりやることが大事だと思った」と、「SAFE」の啓蒙が転ばぬ先の杖となっていることを改めて実感したことを明かした。

「SAFE」の広がりによって実現する「安心安全に働くことのできる社会」

 アワードの最後に厚労省・澤田氏は「働く方の安全安心のために取り組む企業・団体が増えていることを実感している」とし、今回受賞した企業・団体に対して、「この取組を広く発信して、安心安全に働くことのできる社会を目指して、社会全体をリードしていってほしい」と、今後に向けた更なる取組を呼び掛けた。

 なお、厚生労働省では動画による「SAFE」啓蒙活動も行っている。タイムマシーン3号が出演する「高齢女性に増えている転倒災害を防止」「介護職員の負担軽減、労働災害防止のための動画」「腰痛予防に関する動画」は同省のホームページで視聴可能だ。この機会にぜひ視聴して欲しい。

(取材・文/榑林史章)

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