東廠

　謎と陰謀渦巻く事件を追うアクション満載の時代劇『六扇門(りくせんもん)』が、2024年1月2日よりBS11で無料放送される。中国で絶大な人気を誇る俳優・ディリラバのブレイク前の出演作としても知られる本作品の見どころを紹介する。

数々の中国時代劇で描かれた都の捜査機関「六扇門」が舞台

　時は明朝中期。皇帝が危篤状態に陥る中、都で連続殺人事件が発生する。疑いの目を向けられたのは、皇帝の弟・斉(せい)王。そこで、皇帝直下の捜査機関・六扇門に事件解決が委ねられる。六扇門のトップ・申梓木(しんしぼく)はやがて事件を解決するが、その裏に皇后と黒幕の存在が浮上。朝廷の権力争い、役人たちの手柄争いが次々に勃発する…といったミステリーあり、笑いありの捕物劇だ。

　第1話では皇帝の招きで都へ向かっていた斉王が、道中次々に刺客に襲われ、配下を失ってしまうスリリングな展開から物語は始まる。ディリラバ演じる斉王の養女・蘇溢清（そいつせい）は剣の使い手で、敵に立ち向かう流麗なアクションシーンも見どころのひとつだ。そして、斉王一行を手助けする謎の青年が、六扇門長官の息子である主人公の申力行（しんりょくこう）。父に六扇門入りを反対されていたが、その有能ぶりが注目されて六扇門の一員となり、謎に立ち向かっていく。申力行の助手となる蘇溢清とのロマンスの行方も物語のスパイスとなっている。

　主人公・申力行を演じるのは、『孤高の皇妃』『賢后 衛子夫』といった歴史ドラマやアクション映画の出演が続くレイモンド・ラム。第1話では、斉王の配下のひとりとして『鶴唳華亭＜かくれいかてい＞〜Legend of Love〜』『王女未央-BIOU-』で人気を獲得したルオ・ジンが特別出演している。斉王を守るための決死の覚悟を印象的に演じる。

　タイトルにもなっている「六扇門」は、数々の中国時代劇で描かれてきた都の捜査機関。そこに、皇帝直属の諜報機関である「東廠（とうしょう）」、秘密警察の「錦衣衛（きんいえい）」の役人たちが絡み合い、それぞれの手柄争いが繰り広げられていく。私利私欲にまみれた、怪しげな人物たちがうごめく本作品。黒幕は誰なのか？ 裏切り者は？ 状況がシーソーゲームのように刻々と変わり、物語終盤では、ある人物の意外な姿が明らかになる。一瞬たりとも目が離せないミステリーエンターテインメント作品だ。

ブレイク前のディリラバの可憐な美しさは眼福の一言

• 

  （C） Horgos Xinghao Film and Television Co. LTD. All Rights Reserved.

　作中でひと際輝く存在感を見せているのが、蘇溢清を演じるディリラバだ。俳優のみならず、歌手、ファッションモデルとして活躍する中国・新疆ウイグル自治区ウルムチ市生まれの31歳。2011年に俳優としてデビューし、歴史・現代劇ともに大活躍中の彼女は、『夢幻の桃花〜三生三世枕上書〜』（2020年）、『長歌行』（2021）、『プラチナの恋人たち』（2021）などで人気を集めてブレイク。『長歌行』は「第16回ソウルドラマアワード2021」で優秀ドラマ賞と最優秀主演女優賞の2部門でノミネートされるなど、俳優として評価を受けた。

　彫の深いエキゾチックな美貌は中国No.1美女との呼び声も高く、SNS・微博（ウェイボー）のフォロワー数は8000万人を超えている（2023年12月時点）。そんな彼女のブレイク前の瑞々しい演技が見られるのも、この作品の見どころのひとつだ。2016年制作の本作品は当時、ディリラバは20代前半。少女らしさや可憐さの残る姿が、ひたむきな役柄ともあいまって、視線を釘付けにする。ディリラバファンなら必見の作品だ。

　ミステリー要素あり、コメディ要素もありのエンタメ作品『六扇門』は、BS11で年明け1月2日より毎週月〜木曜の午前10時00分よりテレビ初放送。BS11はBSの視聴環境があれば全国で無料視聴可能だ。いつもよりゆっくりと過ごせるお正月、この機会にぜひご覧いただきたい。

• 

  （C） Horgos Xinghao Film and Television Co. LTD. All Rights Reserved.

中国時代劇『六扇門（りくせんもん）』
2024年１月２日スタート
毎週月〜木曜　前10:00
https://www.bs11.jp/drama/rikusenmon/（外部サイト）

supported by 日本BS放送株式会社【BS11】