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ティモシー・シャラメ&ヒュー・グラント、来日インタビュー 映画『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』の舞台裏とは?
映画館のスクリーンで上映することを念頭に設計された映画が好き
ヒュー・グラント彼はノンストップ、驚くべき勢いで上昇している。私は悲劇的な下り坂の軌跡を描いていて、ここに美しいシンメトリーが生まれています(笑)。
ティモシーなんて言っていいか、わからない。そのジョークは面白いけど、真実ではありません。僕よりヒューのことが好きな人の方がたくさんいますし、僕もヒューのファンですし、俳優としてリスペクトしています。僕自身は、ただ、素晴らしい監督たちと仕事をしたいと思って、そう努めているだけなんです。
――では、この映画へのオファーを受けた理由は?
ティモシーロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』を読んだ時も、ジーン・ワイルダーが演じた映画『夢のチョコレート工場』(1971年)を観た時も、ジョニー・デップが演じた『チャーリーとチョコレート工場』(2005年)でも、ウィリー・ウォンカというキャラクターが一番好きでした。そして、ポール・キング監督と一緒に仕事をしたいと思っていました。キング監督が手掛けた「パディントン」シリーズは心あたたまる美しい映画でした。キャラクター、監督、そして、ヒューをはじめ、ローワン・アトキンソン(神父役)ら素晴らしい共演者、全てが自分に「イエス」と言わせるものでした。
それに今回の物語は、ロアルド・ダールの児童小説『チョコレート工場の秘密』をもとにしたオリジナルストーリーで、私はチャールズ・ディケンズ(『クリスマス・キャロル』などで知られるイギリスの小説家)の影響を感じました。私はディケンズのファンなんです。
ウォンカやヌードル(ウォンカの魔法を信じる少女)に立ちはだかるのは、意地悪でがめつい宿屋の主人や、自分たちの商売を邪魔する者を排除しようとするズルい大人たち。ロアルド・ダールは、人間の負の側面を描くのがうまい。でも、それだけではない。ディケンズの作品のような人々への関心と愛のある物語になっています。まるで塩と砂糖、奇妙な組み合わせだと思います。
ティモシーこの映画の主人公ウィリー・ウォンカのように、ノーと言われてもあきらめずに、自分のやりたいことを貫くこと。そして、あなたをサポートしてくれる仲間を作ることだと思います。
ヒュー・グラントそれは重要なことだと思います。でも、年齢を重ねて、気づいたことがあります。それは、あなたの友人たちはあなたの成功を望んでいないということです。友人たちが一番喜ぶのは、あなたが失敗すること。そのことに気づきました(笑)。
――もっとお二人のウォンカやウンパルンパを観たいと思いました。もう一度演じたいと思いますか?
ヒュー・グラントウンパルンパの前日譚はどうかな。
ティモシーそれ、僕も見たいな。もちろん、ウォンカの続編もやりたいです。
――ありがとうございました。(了)
『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』
2023年12月8日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.
2023年12月8日(金)全国公開
配給:ワーナー・ブラザース映画
(C) 2023 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved.