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ポスト星野源? 朝ドラで注目の俳優・松下洸平「歌手としての自分」捨てなかった、アーティストとしてのポテンシャル

  • 松下洸平

 俳優・アーティストとして活動する松下洸平のメジャーデビュー曲「つよがり」が、オリコン週間シングルランキング(9/6付)で初登場8位を記録した。NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』(2019年)での好演で知名度を全国区に広げ、今年1月からは『ぐるナイ』(日本テレビ系)の“ゴチ”メンバーとしても愛されキャラを発揮。多方面で活躍する松下だが、音楽活動にも長年地道に取り組んできたことは、知る人ぞ知るところ。俳優としてブレイクした後に音楽活動でも成功を収めた先人の事例から、アーティストとしてのポテンシャルを探った。

名プロデューサーも絶賛する声、松下洸平がついにメジャーデビュー

松下洸平

 NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインの最初の夫である十代田(川原)八郎を演じ、一躍脚光を浴びた俳優・松下洸平。舞台で培った演技力で、その後も出演作は引きも切らず、最近も『#リモラブ 〜普通の恋は邪道〜』(2020年10月期・日本テレビ系)、『知ってるワイフ』(2021年1月期・フジテレビ系)などで存在感を発揮。今年10月期放送のTBS系金曜ドラマ『最愛』にも、出演することが発表されたばかりだ。

 その松下が、8月25日にシンガーとしてメジャーデビュー。9月10日には『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)への初出演も果たす。平井堅やCHEMISTRY、JUJU、東方神起など数多くのアーティストを手掛けてきたヒットメーカー・松尾潔氏のプロデュースによるタイトル曲「つよがり」は、大人の男女の別れを描いたR&Bバラード。ミュージカルファンには広く知られてきたところだが、松下の豊かな声量や深みのある声質は、松尾氏も「初めて観たライブで、グルーヴィーかつメロウな味わいのボーカルに身震いを覚えた」と絶賛。自身が牽引してきた“和製R&Bシーン”の次世代シンガーとして、おおいに期待を寄せている。

松下洸平「つよがり」Music Video

 実は、松下が音楽アーティストとしてメジャーデビューするのは2度目のことで、2008年には「洸平」名義でシングルをリリースしている。その翌年の2009年に、ミュージカルで俳優デビュー。俳優活動の充実に伴い、活動の軸足も演技のほうに傾いていくが、「心の中ではずっと『歌手としての自分』を捨てきれずに生きてきました」と振り返っており、年1回のライブや楽曲制作と地道な活動をたゆまず続けてきた。

福山雅治や星野源に通じる、アーティスティックな多才ぶり

  • 松下洸平

 俳優と音楽アーティストを両立している代表格といえば、近年で真っ先に上がるのが菅田将暉だが、松下はそれよりやや上の世代の福山雅治や星野源のケースに近いかもしれない。

 シンガー・ソングライターを目指して長崎から上京した福山は、音楽活動に先立って1988年に俳優デビュー。1990年には歌手デビューも果たしているが、人気を決定づけたのがドラマ『ひとつ屋根の下』(1993年・フジテレビ系)で、翌年の9thシングル「IT'S ONLY LOVE/SORRY BABY」が初のミリオンヒットに輝いた。その後の活躍は、周知のとおりだ。

 また、星野源のソロ歌手デビューは2010年だが、それ以前より俳優と音楽活動を並行してきた。とはいえ、全国区に認知を広げたきっかけは、ドラマ『コウノドリ』(2015年・TBS系)だろう。さらに社会現象となったドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(2016年・TBS系)とその主題歌「恋」で、俳優&歌手としての人気を不動のものとしている。

 松下は自ら作詞・作曲するシンガー・ソングライターでもあり、そうした音楽志向の高さも福山や星野に通じるものがあるだろう。また、音楽を始める前は美術の道を目指しており、洸平名義の時代は自作曲に合わせて絵を描きながら歌う“ペインティング・シンガーソングライター”という独自のスタイルで活動してきた。そうしたアーティスティックな多才ぶりも、福山がカメラマン、星野が文筆家としても活躍する姿を彷彿とさせる。

“ゴチ”ではポンコツキャラも披露、アーティストとしての活動にも期待

松下洸平

 まずは俳優として“顔”を売り、その後に音楽でも成功を収める。松下洸平はそうしたルートに、今もっとも近いアーティストであると考えられそうだ。

 現在、『ぐるナイ』の人気企画「ゴチになります」のレギュラーメンバーとなり、新たな側面を見せている松下。ときには端正な顔立ちから意外なほどのポンコツキャラを発揮するなど、好感度もますます上昇。年々幅を広げていく彼は、アーティスト・松下洸平としても、今後さらに注目されていくのではないだろうか。

 音楽性のベースはR&Bやソウル。日本語詞のポップスも好むことから、和製R&Bシーンを牽引してきた松尾潔氏の楽曲には「学生時代から何度も救われ、ときには涙することもありました」というほど思い入れが深く、最高の形での再デビューとなった。俳優として全国区となったことを追い風に、来年1月に予定されている全国ツアーでは、満員の観客に出迎えられそうだ。

メジャーデビューシングル「つよがり」

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