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AKB48 第5回選抜総選挙『HKT48の指原莉乃が初の1位!! 感動&波乱の総選挙をレポート!』
浮き彫りになった姉妹グループの躍進
昨年はランクインひとりに留まったHKT48からも、CDデビューを経て、フューチャーガールズに朝長美桜(59位)、田島芽瑠(55位)と研究生2人が早くも入った。ともにピュアな中学生。田島はデビューシングル「スキ!スキ!スキップ!」でセンターを務めている。
SKE48とNMB48からは、フューチャーガールズに3人ずつ。54位の小笠原茉由(NMB48)は『R-1ぐらんぷり』に挑戦するなどお笑いに積極的で、最近は高橋みなみのモノマネが鉄板に。スピーチも唇をとがらせて「総監督、これからもヨロシクな!」と締めた。ちなみに、64位の中西優香から得票はすでに1万1000票を越えていた。昨年の順位に当てはめれば29位だ。
続いて33位〜48位の“ネクストガールズ”が読み上げられる。46位の石田晴香(AKB48)は昨年50位からアップ。「壇上に上がるのが当然のメンバーもいますが、私たち中堅は瀬戸際でドキドキしています」と話した。確かに選抜総選挙は、彼女のような“中堅”にとって、一番苛酷かもしれない。上位メンバーとの差は動かしがたく、フレッシュな新鋭がどんどん出てくる。そんななか、アニメ『AKB0048』 の“声優選抜”など地道な活動で順位を上げたのは、数字以上に大きい。
同じく中堅どころの多田愛佳は活路を求めてHKT48に移籍。こちらも昨年52位から43位に上げた。「福岡のファンの方とメンバーが受け入れてくれて……」と涙ぐむ。そのHKT48の人気者でAKB48チームAと兼任になった兒玉遥は37位に初登場。「去年の篠田さんの言葉を胸に、先輩を潰すぐらいの気持ちでがんばっていきます」。
17位〜32位の“アンダーガールズ”の発表に移ると、32位の藤江れいな(AKB48)から早くも2万票越え。彼女も2年連続40位から抜け出した。4期だが、まだ19歳。「みなさんを信じて、信じていただけるようにがんばります!」
30位で初ランクインした入山杏奈(AKB48)は、次世代の17歳。きれいな顔立ち、スラリと伸びた美脚。“バカセブン”が注目された『めちゃイケ AKB期末テスト』(フジテレビ系)では、秀才ぶりを発揮し、総合1位になっている。もっと上に行けるはず。「いますごく悔しいです。でも、前はほかのメンバーが活躍しても悔しいと思わなくて。悔しいと思える自分で良かったです」との言葉に期待が持てる。バカセンターのAKB48川栄李奈の方は25位。この辺のメンバーが島崎遥香に次いで台頭する時、新世代AKB48の真の始まりとなるのかもしれない。
降格の峯岸みなみは、ベリーショート姿で涙のスピーチ
HKT48からは昨年唯一47位にランクインした宮脇咲良が、今年は26位で指原を除けばグループ最高位。NMB48勢では3番手の山田菜々が昨年46位から28位に。姉妹グループの底上げはいっそう進んでいる。
そんななかで18位には、いまは研究生の峯岸みなみが入った。恋愛禁止ルールに触れてのぼうず頭騒動。それでも、昨年14位から大きく落ちず。ライブの時は付けていたウィッグを外し、ベリーショートぐらいになった髪型で開票に臨んだ。名前を呼ばれると唇を噛み締めて立ち上がり、深々とおじぎ。
「私が立候補することすら間違っているのではないかと何度も考えました。ですが、いまこの状況から逃げてしまえば、もうステージに立てなくなると思って」と声を震わせる。「どんなにカッコ悪くてもイチからがんばって、ガムシャラにやっていきたい。伸びた髪のぶん、私も少しずつ成長していると思います」と、最後には笑顔を見せた。
峯岸だけでなくメンバーたちの言葉を聞き、席で涙し続ける感じだったのが、総監督の高橋みなみ。8位となった自身のスピーチでは「成功への一番の近道は成功するまで失敗し続けること。そして、諦めないことです」と語った。観客7人の劇場公演から、7万人をも動員する日産スタジアムへ……。ひとり1人のさまざなドラマを総選挙で垣間見せて、AKB48はまた進んでいく。
(文:斉藤貴志)
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