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舞台の臨場感をおうちでも…宮沢氷魚や須賀健太出演の話題作も続々、オンライン型劇場

 新型コロナウィルスの感染拡大により、演劇やダンス・朗読などの劇場上演はこれまでの規模や方法で開催することが難しくなった。その一方で、配信という新しいスタイルが一気に浸透し、オンラインならではの新たな映像作品や芸術鑑賞体験も生まれている。『THEATRE for ALL』は日本で初めて演劇、ダンス、映画、メディア芸術などのさまざまな作品を、音声ガイドやバリアフリー字幕、手話通訳などを使って鑑賞できる新しい形のオンライン型劇場だ。オリジナル作品を含む映像作品約40作品をはじめ、解説などの関連動画約40本を配信するほか、ワークショップやイベントを通して鑑賞体験をより豊かにする学びのためのラーニング・プログラムを実施している。『THEATRE for ALL』の注目作品と、その見どころを紹介する。

宮沢氷魚、大鶴佐助が見えない敵に挑む『ボクの穴、彼の穴。The Enemy』

撮影:阿部章仁  photo:Akihito Abe

撮影:阿部章仁

 戦場に残された2人の兵士が“見えない敵”におびえ、疑心暗鬼にかられていく様子を生々しく描いた二人芝居の傑作。演じるのは宮沢氷魚と大鶴佐助。松尾スズキの初翻訳として話題になったデヴィッド・カリ原作の絵本を、ノゾエ征爾の翻案・脚本・演出で2020年に舞台化したものだ。
  • 撮影:阿部章仁  photo:Akihito Abe

    撮影:阿部章仁

 テーマは戦争。戦場に掘られた2つの穴にそれぞれ取り残された2人の兵士は、何日間も銃声のみで互いの存在を確認していた。戦争が始まった日に兵士たちに渡されたのは、銃と1冊の“戦争マニュアル”。そこには「殺さないと殺される」という言葉が書かれていた。 戦争マニュアルに書かれたことが自分の信じるもののすべて。互いが大きな力に操られ、“見えない敵”が次第に大きなモンスターとなり、妄想が膨らんでいく。そして最後に兵士がとった選択とは…。
迫りくる死の恐怖と孤独、疑心暗鬼にかられていく人間の性を演じた宮沢氷魚と大鶴佐助の演技に心が揺さぶられること必至だ。
  • 撮影:阿部章仁  photo:Akihito Abe

    撮影:阿部章仁

 宮沢は「今回の作品は見えない敵との戦争。お互いを“モンスター”だと思い込み、相手を憎み、疑い、軽蔑する。自分を正当化し、相手にすべての不幸をなすりつける。今だからこそこの作品をやる意味がある」と、大鶴は「物語の登場人物が目に見えない不確かなモノに怯え疑心暗鬼になっていく様が今の日常ととても通じており、虚構と現実が地続きになっている印象を受けた」と話す。

 新型コロナウィルスという“見えない敵”と戦う今だからこそ、考えさせられる作品となっている。
 2021年12月24日〜2022年1月7日、2022年3月7日〜3月21日に公開予定。

◆THEATRE for ALL公式サイトはコチラ

ネット時代の闇を描く新感覚朗読劇『#ある朝殺人犯になっていた』

(c)藤井清美/U-NEXT

(c)藤井清美/U-NEXT

 現在公開中の『#ある朝殺人犯になっていた』は、現代社会の闇を、ミステリー仕立てかつユーモラスに描いた藤井清美の小説を原作にした朗読劇。脚本・演出を手掛けたのも藤井自身という自信作だ。生演奏や映像の演出を交えながら、ネットの炎上や個人攻撃のメカニズムを赤裸々に暴き出す、臨場感たっぷりの新感覚な作品となっている。
  • 撮影:宮川舞子

    撮影:宮川舞子

 須賀健太演じる主人公の浮気淳弥は、漫才コンビ『スレンダーズ』を結成して3年の売れない芸人。ある朝目覚めてみると、自分が女児ひき逃げ犯だという噂がSNSで拡散されていた。「俺は関係ない!」と否定すればするほど過去が暴かれ、プライバシーがネットに晒されていく。普通の生活が送れなくなってしまった浮気は、人生を取り戻すために真犯人を見つけようとするが…。
  • 撮影:宮川舞子

    撮影:宮川舞子

 キャストは主人公・浮気を演じる須賀、お笑いコンビの相方を演じる山崎大輝の他、宮澤佐江、真凛、馬渕英里何、山崎裕太、松本利夫(EXILE)が、ネットの声や主人公を取り巻く様々なキャラクターを演じ分けている。1人の役者の演じ分けにも注目したい。

 今回は視覚障害・聴覚障害を持つ人も楽しめるバリアフリーコンテンツとして、手話による同時通訳に日本語字幕がついた『手話+字幕ver.』と、声優の小野友樹が舞台セットの様子や映像に映し出された文字などをナレーションで解説する『音声ガイドver.』の2種類が配信される。

◆THEATRE for ALL公式サイトはコチラ

日本で初めて“舞台”に特化したオンライン劇場『THEATRE for ALL』とは?

 2021年2月に開設された『THEATRE for ALL』は、演劇・ダンス・映画・メディア芸術を対象に、日本語字幕、音声ガイド、手話通訳、多言語対応などの“バリアフリー対応”をとっている日本初のオンライン型劇場。新型コロナの感染拡大で外出できず直接舞台を観に行くことができなくなった人や障害や疾患がある人、子ども、母語が日本語以外の人、アートに対して難しさを感じている人など、すべての人に対して開かれた劇場を目指している。

 料金は1作品あたり、無料・500円・1000円・1800円・3000円などで、作品ページから鑑賞したい作品のチケットを購入することで、“だれでも・いつでも・どこからでも”劇場体験ができる(要会員登録)。また、年間30000円で対象作品が見放題になる「支援会員」プラン、月1800円で対象作品が見放題になるサブスク型の「月間会員」プランもスタートした。
 多彩な作品の配信に加えて、「観る」体験をより豊かにし、日常にインスピレーションをあたえるラーニング・プログラムの開発にも力を入れているのが特徴だ。芸術作品を観ると世界の見え方が変わったり、気づかなかった視点を得られたりすることがあるが、作品を観る前のウォーミングアップとしてそうしたヒントをあたえてくれる10分程度の動画『2つのQ』も配信する。体を使って考え、学び、繋がれる参加型ワークショップも定期的実施している。

 劇場という空間を、役者と観客が共有する「臨場感」が舞台の醍醐味であり、生で観る感動に勝るものはないだろう。しかし、オンラインだからこそチケットが取れずに諦めていた舞台も楽しむことができ、さまざまな事情で劇場に足を運ぶことができなかった人も感動を分かち合うことができる。

 誰もが、好きなときに、好きな場所から多彩な芸術にアクセスできる『THEATRE for ALL』。自宅にいながらにして、世界が広がるのを感じるはずだ。

information

◆THEATRE for ALL公式サイト:
https://theatreforall.net
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