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休止中の結婚、出産、離婚…紆余曲折あったmihimaru GT・hiroko、活動再開に抱いた葛藤明かす

出産を経て変わった感覚、「何より強くなった」

──活動休止中は、音楽制作のほかにどんなことをされていましたか?

hiroko 子どもと一緒に自然と触れ合ったり、潮干狩りでマテ貝を取るのが楽しいです(笑)。ユニット時代も全国津々浦々いろんな土地に行かせてもらったのに、こんなにゆっくりと景色を見たことがなかったなぁって。「Super Rainbow」も、そんなスローライフの中から生まれた曲でした。

──どんな思いが込められているのでしょうか。

hiroko ある日歩いているときにふと空を見上げたら大きな虹が出ていて、しばらく眺めていたんです。あんなにも違う色が重なっているのにごちゃ混ぜにならないってすごいな、隣り合った色同士がお互いを認め合ってるみたいだなって。そのとき、虹からメッセージを受け取ったような感覚になったんですよね。人間同士もそうなれたらステキだなって。

──それは、多忙だったユニット時代には感じ取れなかった感覚?

hiroko そうですね、虹をしばらく眺めている暇はなかったですね(笑)。もっと言うと、出産という神秘的な体験を経て、今まで気づかなかった深いことを心がキャッチするようになった感覚があります。何より強くなりましたね。前は何かあったら一晩中考え込んでしまう方だったんですが、朝になれば娘も起きるし、そんな悠長に考えてばかりもいられないという(笑)。

娘に母が歌手であることは伝えず…、hirokoの意図は?

──育児と音楽活動の両立は大変ではないですか?

hiroko 不器用で要領もあまり良くないので、いっぱいいっぱいですけど(笑)。そこはメリハリをつけながら、疲れを次の日に持ち越さないように常にリフレッシュを心がけています。これからも子育て優先なので、昔のようにスケジュールぎっちりというのはまだ難しいのですが、子どもとの時間を大切にしながら、できる範囲で音楽活動を行っていきたいと思っています。同じような環境の中で育児をされている方もいらっしゃると思いますが、小さな悩みでも誰かに話したりしながら、気分転換をしてなるべく一人で抱え込まないで欲しいですね。

――お子さんには何か伝えているんですか?

hiroko 実は、娘には私が歌手であることはまだ伝えていないんです。

──そうなんですね。伝えていない理由は?

hiroko 音楽は素晴らしい仕事だと思っていますが、やはり母である私がやっていることは、娘の中で大きなものを占めてしまうと思うので。出産をする前から、歌手であることは伝えないと決めていたんです。無限の選択肢を持ってほしいですし、いろんなことに興味を持ってほしいんですね。だから、(mihimaru GTが主題歌を務めた)『ドラえもん のび太の新魔界大冒険〜7人の魔法使い〜』も、声を聞くとバレてしまうかもしれないので、アマゾンプライムなどで娘が見ようとした時はコソッと別のドラえもん映画に誘導しています(笑)。でも、いつかサクッとバレてしまう日は来ると思うので、その日が来たら一緒にじっくりと鑑賞しようと思っています。

――なるほど(笑)。

hiroko 喉の筋肉が感覚を忘れてしまわないように、家で毎日のように歌っているのですが、娘は私の職業を知らないので、「ママ、またずっと歌ってるよ、声が大きい。シーッ」とよく言われていて (笑)。なので、本格的な練習や自宅での音楽制作は、なるべく娘が不在の時にしています。

──今後の活動については?

hiroko やっぱり、デビュー当時からライブは大切にしてきたので、どのような形になるかはまだわからないですが、ライブはしたいと思っています。今すぐには難しいかもしれないですが、生の歌を届ける場所、ファンの方々との交流の場所はこれからも大切にしていきたいです。あとは、コラボレーションも今後たくさんしていきたいですね。過去に、国内のアーティストの方々とのフィーチャリングやコラボレーションもさせていただいたのですが、新たな刺激をいつもいただけるので、これからも国内外問わずどんどんやってみたいと思っています。まだまだ慣れないのですが、インスタグラムなどのSNSも随時更新しているので、ぜひそちらもチェックよろしくお願いいたします!

(文:児玉澄子)

デジタルシングル「Super Rainbow」

6/5発売

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