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10周年迎えたLiSA、「ウソをつかない」妥協のない日々の中で表現した“新しさ”

LiSA

 今年ソロデビュー10周年を迎えたLiSAが新作ミニアルバム『LADYBUG』をリリース。本作には、松本孝弘(B’z)、アヴちゃん(女王蜂)、北川悠仁(ゆず)などが楽曲を提供。LiSAの新たな魅力を体感できる作品に仕上がっている。ロックシーン、アニソンシーンの両方で活躍し、『鬼滅の刃』関連の楽曲「紅蓮華」「炎」で音楽シーンのトップに立った彼女。10周年に対する思いや、幅広く認知されたがゆえの責任、今後のビジョンなどについて語ってもらった。

10周年で表現する“新しいLiSA”、「前を向いて制作したい」

  • 『LADYBUG』(通常盤)

    『LADYBUG』(通常盤)

――ソロデビュー10周年のミニアルバム『LADYBUG』は、どんなコンセプトで制作されたんですか?

LiSA 10周年だから“テン(10)””トウ(10)””ムシ(6+4)”だなって、自分のなかでタイトルが先にあったんです(笑)。これまでの人生のなかで10年間、何かを続けられたことはなかったし、自分だけの力では継続できない。10周年を迎えられたことは、自分の人生の“バグ”だなと思ったんですよね。“テントウムシ”と“バグ”を合わせて、『LADYBUG』というタイトルにしました。私がまとってきた衣装も、赤と黒が多かったですしね(笑)。

――本作『LADYBUG』は、松本孝弘さん(B’z)、アヴちゃん(女王蜂)、北川悠仁(ゆず)など、初めてタッグを組む作家陣が参加。“新しいLiSA”を表現したいという思いもあったのでは?

LiSA そうですね。『LEO-NiNE』(2020年)というアルバムでこれまでの足跡に決着をつけられたと思っていたし、今回は前を向いて制作したくて。思い返してみると、デビュー作の『Letters to U』(2011年)も“はじめまして”の方ばかりだったんですよ。田淵先輩(田淵智也/UNISON SQUARE GARDEN)も人に曲を提供するのは初めてだったし、ボカロ系のクリエイターの皆さんも初めてみたいな感じだったので(笑)。10周年を始めるにあたって、デビューのときと同じように、新しく出会った人たちと道を作りたかったんですよね。

「何歳になっても、同じキーのままで歌わなくちゃいけない責任がある」

LiSA

――この10年の後半には、『鬼滅の刃』という作品との出会いもありました。LiSAさんのキャリアのなかで、「紅蓮華」や「炎」もきわめて大きい存在だと思います。

LiSA これまでにもたくさんの素敵な作品と出会ってきましたが、『鬼滅の刃』に関しては、制作に関わるみなさんの熱量が本当にすごかったんです。こんなに素晴らしい作品なのだから、世の中の人たち全員に届けなければいけない…。そんな思い、責任を強く感じていました。実際に、たくさんの方に届いたという実感があるし、そうなってホッとしている、というのが正直な気持ちですね。

――「紅蓮華」は、「炎」に続き、「オリコン週間ストリーミングランキング」で累積再生数2億回を突破(3/22付)。両曲とも、いまや国民的なヒット曲と言えます。

LiSA テレビアニメ、映画を観た方が、曲も聴きたいと思ってくれたのは、本当にすごいことだと思います。代表曲と言われる曲を持たせていただきましたし、みなさんの思い出と紐づいた曲になったんじゃないかな、と感じていますね。だからこそ私には、何歳になっても、同じキーのままで歌わなくちゃいけない責任があると思っています。「紅蓮華」「炎」に連れていってもらった場所もたくさんあるし、とても幸せです。

――音楽番組はもちろん、『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)など、バラエティ番組にも数多く出演しました。

LiSA バラエティ番組への出演は初めてのことだし、最初はめちゃくちゃ緊張していたんですけど、やるからには飛び込むしかないなって。でも、中居正広さんをはじめ、ちょっとしたひと言で救ってくれる細やかさ、優しさ、気遣いが本当にすごくて。長く活躍されている、レジェンドの皆さんの匠の技を実感しましたね。

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