【LiSAオンラインライブレポート】ライブでこそわかる圧巻の表現力とは?

photo by 上飯坂一

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  • (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

    (C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

 『鬼滅の刃』が日本を席巻した2020年。TVシリーズに続き、劇場版の主題歌も歌い、アニメ『鬼滅の刃』を歌で彩った歌手のLiSAが、12月12日、オンラインライブ『ONLiNE LEO-NiNE』を行った。“鬼滅以前”にもヒット作は多数、アニソン界ではその名を知らない人がいない実力派シンガーの彼女だが、『鬼滅の刃』のヒットを機に幅広い世代に愛される国民的アーティストの一人となった。10月14日に発売された最新アルバム『LEO-NiNE』を引っさげた今回のライブは、自身初のオンラインライブ。これまでLiSAのライブに足を運んできた人も、“鬼滅”きっかけにLiSAの楽曲に触れた人も、圧巻の歌唱力と幅広い表現力、そしてオンラインならではの映像演出に十分浸れるものだった。

まるでMVのようなこだわり…配信ならではの映像演出に目が離せない

 「ONLiNE LEO-NiNE開幕―!!」LiSAのシャウトからステージの幕が開き、アルバム収録曲である「マコトシヤカ」がスタート。夢や希望を感じさせる歌詞とアップテンポなロックチューンが、素晴らしいライブの始まりを予感させる。続いて、ピアノのイントロから始まるLiSAの代表曲でもある「Catch the Moment」へ。ポップな楽曲ではあるが、ストレートに心に響いてくる歌詞が胸を熱くさせる。LiSAの目にも光るものが見えたように感じた。ファンと同様に、1年ぶりとなるライブを彼女自身も噛み締めいていたのかもしれない。
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 「今日、この特別、全部、届けるからね! 受け取ってー!」とLiSAが叫ぶと、次の楽曲「晴レ舞台」へ。一気に3曲を歌い上げるとステージ上でデニムジャケットを脱ぎ、マルチカラーのファー衣装へとチェンジ。

 「1年ぶりじゃない? ライブするの!」「みんなの姿見えているからね!」「最高に楽しんでいきましょう! ピース!」とファンたちに呼びかけると、4曲目の楽曲「エレクトリリカル」のダンスをファンたちに自ら指導してくれる。くるくると表情豊かに歌い踊るLiSAに、こちらも思わず笑顔になってしまう。画面にキャラクターが重なる楽しい演出も配信だからこそ。

 がらりと雰囲気を変えた次の楽曲は、“女の情念“を歌った「愛錠」。初のドラマ主題歌にもなった曲を情感たっぷりに届ける。先ほどまで弾けるような笑顔で歌い踊っていたLiSAとは同一人物とは思えない、表現力の振り幅は圧巻だった。
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 そして、ステージを移動しながら白いワンピースに早着替え。LEDが敷き詰められた床の上で「わがままケット・シー」の歌い出し“手は離さないでいて 目は逸らさないでいて…”と艷やかに歌い始める。裸足で床の上に横たわり、ときに上目使いで、ときに気だるい雰囲気で。LiSAの新たな扉を開く大人のステージを魅せつけた。

 配信ならではのカメラワークも光っていた。一体何台のカメラが用意されていたのだろうか。ステージの上方をはじめ、あらゆる角度からゆっくりとなめまわすようにLiSAをとらえた映像は、生ライブでは決して見られない画だった。幻想的なステージの演出とあいまって、まるでMVを見ているような圧倒的な映像美に視線が釘付けになった。そして、どんな体勢になろうと、LiSAの圧倒的なボーカルは乱れることはない。

 その後、幻想的な光の演出のまま「unlasting」へ。悲しみや切なさを声にのせるLiSAの圧倒的な表現力にすっかり聴き入ってしまう。

パワフルなボーカルが止まらない…「炎」から「紅蓮華」の流れに興奮は最高潮へ

 ステージが変わり、再びバンドメンバーたちと合流。ヘビーなロックナンバー「cancellation」を力強く歌い上げる。一曲を通して終始逆光のシルエットのまま歌うこの演出がただひたすら、美しく、クール、そして、しびれまくる。そして、黒いエナメルの衣装に着替え、ロックでアグレッシブな「赤い罠(who loves it?)」と畳み掛ける。

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 攻撃的なナンバーで画面の向こうにいるファンのテンションを引き上げ、しばしの静寂の後、おなじみの鐘の音の調べが。真っ赤な羽織りとワンピースをまとったLiSAが、情感たっぷりに炎に魂を込める。灯篭から炎が上がるという曲の世界観を最大限に引き出す演出の中、今年の音楽シーンを代表する楽曲「炎」を熱唱した。さらに、静寂の中で息をひとつ吸い込み、続けざまに「紅蓮華」を届けると、ファンたちのボルテージは最高潮に達したことだろう。鬼の能面を被った和装のダンサー2人を従え、画面の向こうのファンの体中が震えるようなボーカル、貫禄たっぷりのパフォーマンスを見せた。
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 アニメ『鬼滅の刃』主題歌ラッシュで達した熱は、ここからさらにヒートアップ。舞台は倉庫を思わせるステージへと変化し、迷彩柄のジャケットとホットパンツというファッションに身を包んだLiSAは、バンドメンバーであるPABLOとの掛け合いを繰り広げる豪快なロックチューン「play the world! feat.PABLO」で盛り上げ、疾走感のあるボーカルがたまらない「Rising Hope」、世界中で人気のアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のオープニング曲でもある「ADAMAS」と一気に駆け抜ける。LiSAの細い身体の一体どこから、これほどまでに魂をゆさぶる歌声が発せられるのだろうか。
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 ライブもいよいよ終盤。ラストのステージに向かって広いスタジオを移動するLiSAをとらえるカメラが、スタジオの全貌を映し出す。「なるほど、こんな作りになっていたのか」という感動とともに、まるで種明かしのような演出。ライブ冒頭でLiSAが「みんなで色々ねりねりしました」と話した通り、このオンラインライブの一瞬を作り上げるために、数多くのスタッフが力を合わせ、たくさんのセットと機材を入念に準備していたことが伝わる。こうしたバックステージ的な演出も配信ならではで楽しい。

 ラストナンバーの「ハウル」では、軽やかな音楽に乗せてダンサーたちと舞いながら、ポジティブなメッセージを刻んだ歌詞を歌唱。大団円を迎えると、LiSAはまっすぐとファンに語りかける。

 「いつも当たり前のようにあった幸せが、特別なんだって気付いた2020年。キミのコトをたくさん想って、どうしてもキミに会いたくなった2020年。不安があったり、不安になったり、立ち止まったりしそうになっても、今日私たちは、ここに辿り着いた。いつも、ホントにありがとう。もっともっと最高な未来が、私たちに待ってますように。今日を越えていけ、もっともっと越えていけ…」
 今年は自身初となるアコースティックライブツアーやアリーナツアーなどのライブが予定されていて、LiSAにとって特別な1年となる予定だったが、延期を余儀なくされてしまった。しかし、オンラインライブでもLiSAのパワフルなボーカルとパフォーマンス、ファンへの熱い想いは画面を通しても十分伝わり、最初から最後まで胸を熱くさせた。きっと、LiSAにも目の前のファンの姿が見えていただろう。

 『ONLiNE LEO-NiNE』のアーカイブ映像は12月19日23:00まで視聴可能。見逃してしまった人も12月19日17:00まで配信チケットが発売中だ。LiSAの真骨頂といえるライブをぜひ感じて欲しい。

LiSAオンラインライブ『ONLiNE LEO-NiNE』

12月19日(土)23:00まで見逃し配信中!
【ONLiNE LEO-NiNE特設ページ】
https://k.lxixsxa.com/ONLiNE_LEO-NiNE/(外部サイト)
  • アルバム『LEO-NiNE』ジャケット

    アルバム『LEO-NiNE』ジャケット

【SET LIST】
―OPENiNG―
1. マコトシヤカ
2. Catch the Moment
3. 晴レ舞台
4. エレクトリリカル
5. 愛錠
6. わがままケット・シー
7. unlasting
8. cancellation
9.赤い罠(who loves it?)
10. 炎
11. 紅蓮華
12. play the world! feat.PABLO
13. Rising Hope
14. ADAMAS
15. ハウル

LiSA 18thシングル「dawn」発売決定

  •  (C)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会

    (C)谷口悟朗・中島かずき・ANIPLEX/バック・アロウ製作委員会

TVアニメ「バック・アロウ」のオープニングテーマ
発売日:2021年1月13日(水)
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