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【AKB48編】ファンが使っているあの言葉の意味は? “沼落ち寸前のあなたに贈る”アイドル用語辞典

基本用語

神7

神7(左から)小嶋陽菜、渡辺麻友、板野友美、前田敦子、高橋みなみ、大島優子、篠田麻里子(2011年撮影)(C)ORICON NewS inc.

神7(左から)小嶋陽菜、渡辺麻友、板野友美、前田敦子、高橋みなみ、大島優子、篠田麻里子(2011年撮影)(C)ORICON NewS inc.

第1回・第2回「AKB48選抜総選挙」の上位7人が、前田敦子、大島優子、篠田麻里子、渡辺麻友、高橋みなみ、小嶋陽菜、板野友美と2年連続で同じ顔ぶれ(順位は異なる)だったことから、神のようにすごい7人として「神7」(カミセブン)と呼ばれ始めたのが発祥。のちに、総選挙で7位までに入ったメンバーのことを指すようになった。

キャプテン

(左から)岡部麟、込山榛香、岩立沙穂、村山彩希(C)AKS

(左から)岡部麟、込山榛香、岩立沙穂、村山彩希(C)AKS

チームのまとめ役。現在、チームAは岡部麟(おかべ・りん)、チームKは込山榛香(こみやま・はるか)、チームBは岩立沙穂(いわたて・さほ)、チーム4は村山彩希(むらやま・ゆいり)が務め、チーム8は発足当時から任命していない。SKE48だけはリーダーと呼び、グループ全体のまとめ役のことをキャプテンとしている。グループによっては副キャプテンもいる。

総監督

(左から)高橋みなみ、横山由依、向井地美音(C)AKS(C)ORICON NewS inc.

(左から)高橋みなみ、横山由依、向井地美音(C)AKS(C)ORICON NewS inc.

全48グループメンバーの代表。初代は高橋みなみ(2012年8月〜15年12月)、2代目は横山由依(15年12月〜19年3月)。現在は向井地美音(19年4月〜)で、いずれもAKB48のメンバー。

本店・支店

AKB48を本店、姉妹グループを支店と呼ぶファンもいる。国内の支店は、名古屋市・栄拠点「SKE48」、大阪市・難波拠点「NMB48」、福岡市・博多拠点「HKT48」、新潟市拠点「NGT48」、瀬戸内7県拠点「STU48」の5グループ。海外は、インドネシア・ジャカルタ拠点「JKT48」、タイ・バンコク拠点「BNK48」、フィリピン・マニラ拠点「MNL48」、中国・上海拠点「AKB48 TeamSH」、台湾・台北拠点「AKB48 Team TP」、ベトナム・ホーチミン(旧サイゴン)拠点「SGO48」、タイ・チェンマイ拠点「CGM48」、インド・デリー拠点「DEL48」の8グループが活動中。2019年6月には、インド2つ目のグループとして、ムンバイ拠点「MUB48」の結成も発表されている。

スタッフ関連

茅野しのぶ

AKB48の衣装総責任者・茅野しのぶさん(左)と初代総監督・高橋みなみ

AKB48の衣装総責任者。いわゆる“AKBっぽい”衣装はすべて彼女から生み出された。メンバーからの信頼も厚く、AKB48グループ総支配人やAKB48劇場支配人を務めたこともある。現在は48グループ以外のアイドル衣装も手掛けている。

北川謙二

NMB48『北川謙二』MV

AKB48グループ映像部門のプロデューサー。NMB48の6枚目シングル『北川謙二』のタイトルになったり、2013年12月の『第3回AKB48紅白対抗歌合戦』では秋元康氏が書き下ろした小嶋陽菜とのデュエットソング『2人はデキテル』を歌ったり、何かとファンの前に出ることが多い。

サプライズ

スタッフが手紙を持ってくる、劇場支配人が登場する、いきなり映像が流れ出すなど、発表の仕方はさまざま。シングルの選抜メンバーや正規メンバー昇格、組閣、新グループ結成など、グループ/メンバーにとって大きな出来事が予告なしに発表される。

【まとめ】AKB48文化は劇場から生まれる

AKB48インディーズデビューシングル『桜の花びらたち』AKS、2006年

AKB48インディーズデビューシングル『桜の花びらたち』AKS、2006年

 AKB48の文化は秋葉原の劇場から誕生したと言っても過言ではない。2005年12月8日の劇場デビュー当時、アイドルが専用劇場を持つということはまれ。そこで毎日公演をやるということで、声優、地下アイドル、グラビアアイドルなど、さまざまなジャンルを応援するファンが冷やかしで入り、次々と“沼”にハマっていった。

 そんな出自の異なるファン文化がミックスされ熟成していったのがAKB48の文化。そこでさまざまな用語が誕生したが、当時は劇場に通う仲間内でしか通用しないものだった。

 それが変わったのは2008年あたりから。日本テレビで深夜にAKB48のレギュラー番組がスタート。レコード会社をキングレコードに移籍し、『大声ダイヤモンド』(2008年10月発売)をリリースし、オリコン週間シングルランキング初登場3位。いわゆるアイドルオタク以外にもAKB48が届くようになる。そこでハマったファンが劇場に来るようになり、AKB48用語は広まっていった。

『大声ダイヤモンド』MV

 その一方で定員250名の劇場はファンが気軽に集まれる場所ではなくなり、握手会やコンサート会場がファンの集まる場となっていった。サプライズ発表も劇場でなく、コンサート会場やオフィシャルブログでされることが増え、用語も現場よりもネットで増えていったように記憶している。

 2010年代は国民的アイドルとして、テレビが主戦場になっていく。メンバーのニックネームやシングル曲の略称など、一般人にもある程度通じる用語となった。恒例のサプライズもそのスケールが大きくなり、衝撃だったのは2013年大みそかの大島優子の卒業発表。『NHK紅白歌合戦』内で発表され、元旦のスポーツ紙の一面を飾った。

大島優子(2014年卒業時)(C)ORICON NewS inc.

大島優子(2014年卒業時)(C)ORICON NewS inc.

 現在では姉妹グループも増え、各地でそれぞれの文化が育まれ、独自の用語も生まれている。では2020年のAKB48劇場はどうなのか? 当時の熱狂を知る者からするとライト化が進んでしまっているように感じる。だが、最近では以前より劇場公演の抽選が当たるようになった。ファンが再び通えるようになれば、新たな文化が生まれ、新たな言葉が誕生する。それを楽しみに待ちたい。
この記事について
この記事は、LINE初の総合エンタメメディア「Fanthology!」とオリコンNewSの共同企画です。(4月24日掲載
俳優・歌手・芸人・タレントらの趣味嗜好を深堀りしつつ、ファンの「好き」を応援。今後、さらに気になる人の「これまで」と「これから」をお届けしていきます。

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