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ジュリア・マイケルズ×ナオト・インティライミ特別対談  世界を視野に入れた2人の共通項とは?

今は日常での人間のやりとりに興味がある(ジュリア)

  • 意気投合したナオトとジュリア。互いの活動が刺激になったようだ

    意気投合したナオトとジュリア。互いの活動が刺激になったようだ

──ところで、おふたりとも、世界各地を旅しながら活動されていますが、そこで見えた景色や経験が、楽曲制作に影響する部分は?
ジュリア・マイケルズ旅は、いろんな文化や刺激を吸収できるから、いつかその風景が楽曲に反映されることはあるのかもしれないけど。現在はどこで何を見たか?感じたのか?というよりは、日常での人々のやりとりに興味がある。特に失恋とか恋愛に関するトピックを題材にすることが多いかしら。
ナオト・インティライミ僕は、バックパッカーとして世界70カ国近くを廻ってきたので。
ジュリア・マイケルズワオ!それって素敵ね。いつから始めているの?
ナオト・インティライミ大学生の頃ですから、20年前くらいかな。
ジュリア・マイケルズこれまでで一番印象的だった場所は?
ナオト・インティライミアフリカかな。ジンバブエやマダガスカル。そこでは、服を全部脱いで現地の部族の方々と生活したこともあるんだけど。
ジュリア・マイケルズオー・マイ・ゴッド!
ナオト・インティライミそこで、さまざまな文化を経験したことで、逆に日本の魅力・アイデンティティみたいなものを世界に発信したいと思うようになったんですよね。それで現在はラテン地域向けに楽曲を制作していて。人気のレゲトンのビートに、日本的な楽器などを取り入れたものなんだけど、どう思う?
ジュリア・マイケルズ:それって素敵なことだと思うわ!もっと、そのアイデアを追求するべきよ。

■人間性が伝わる音楽なら、どんな時代の変化にも流されない(ナオト)

ナオト・インティライミジュリアもラテン系の楽曲に携わっていますよね。現在はアメリカのマーケットでもラテン系のサウンドは欠かせない存在になっている気がしましたが。
ジュリア・マイケルズそうね。確かにラテン系の音楽は定着しているから、人気はこれからも続いていくと思う。でも、現在のヒットチャートにあるようなサウンドが、これからも人気を継続させていくとは思っていないわ。常にトレンドって変化していて、時代は何か新しい要素や感覚を取り入れている。やがて音楽はジャンルとか国籍とかいろんな「枠」を超えた大きなものになっていくような気がするの。その中で、私は常に進化することに恐れず活動していきたい。
ナオト・インティライミまた、いい楽曲ってどんな音からも「人間性」がにじみ出る。それが表現されていれば、どんな音に変化しようとも支持される気がしますね。
ジュリア・マイケルズその通りね。時代に流されない「いい音楽」を作る。それが一番大切なんだと思う。

取材・文:松永尚久 photo by Onaka Rikiya
【ジュリア・マイケルズ プロフィール】
1993年11月13日アメリカ アイオワ州生まれ。
聴くもの全てが魅了される奇跡の歌声と世界的ヒットソングライターという2つを兼ね備え、内面から溢れ出す感情やリアルな体験をありのままに曲に詰め込んだ彼女ならではの作曲スタイルから生まれた楽曲はやがてジャスティン・ビーバー「Sorry」やセレーナ・ゴメス「Good For You」をはじめビルボード・チャートに軒並みチャート・イン。ソング・ライターとして手がけた楽曲が世界的ヒットを記録する中、自分自身もアーティストとして活躍し、ファーストシングル「Issues」は第60回グラミー賞「最優秀楽曲賞」、また「最優秀新人賞」にもノミネートされ、2017年最もブレイクした新人アーティストの一人となった。
■公式サイトはこちら(外部サイト)

【ナオト・インティライミ プロフィール】
8月15日三重県生まれ、千葉県育ち。
世界66カ国を一人で渡り歩き、各地でLIVEを行い、世界の音楽と文化を体感。『インティ ライミ』とは南米インカの言葉で『太陽の祭り』を意味する。自らのソロ活動の他、コーラス&ギターとして Mr.Childrenツアーサポートメンバーに抜擢され、知名度を上げて2010年にメジャーデビュー。2012年リリースの3rdアルバム「風歌キャラバン」は自身初となるオリコン・ウィークリーチャート1位を獲得。2019年7月10日には毎年恒例「ナオトの日」がマリンメッセ福岡にて開催されることが決定し、9月からは全国31公演のホールツアーの開催が決定している。
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