• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
(更新: ORICON NEWS

ファン同士の繋がりが生み出す新しい価値、コロプラ・岩田星人氏

あゆみ、そしてスマホゲームの未来

――学生時代に熱中していたエンタメコンテンツは何ですか?
 1つはやっぱり「ゲーム」ですね。学校から帰ったらゲーム、夏休みもひたすらゲームをやっていました(笑)あとは「音楽」。中学3年生から楽器を始めて、ベースを演奏していました。当時『L'Arc〜en〜Ciel』『LUNA SEA』『GLAY』が大好きで、コピーバンドをしながら小さなライブハウスでライブもやっていたんですよ。

――将来は音楽関係を目指していた?
 そうですね。音楽関係の仕事をしたかったので、音楽の専門学校に行きました。そこで、コンサートPAやレコーディングの勉強をして、将来は「レコーディングスタジオ」に勤めたかったんです。でも当時、昔は10名ほどでやっていた仕事もパソコン1つで出来る時代になって、僕がやりたかった仕事の求人が全くなかったんです。それでも音楽関係に進みたくて、最初は音楽機材メーカーに就職しました。

――そこではどんなお仕事を?
 楽器の周辺機器や機材を作っている会社だったので、新商品の紹介や販売スペースの確保など、営業部署で働いていました。でも当時、僕は全く「コミュニケーション能力」がなくて、営業先の門を叩くことが出来なかったんです。営業なのに、相手と全然話せなかった。もう全く営業に向いていなかったですね。だから仕事が全然うまくいかなくて、1年弱くらいで辞めてしまいました。

――人と話すのが苦手だった?
 そうですね。当時、自分自身に「危機感」を強く感じていて、このままでは人生終わってしまうと本気で思っていました。だからそんな自分を変えたくて「テーマパーク」で働くことに決めたんです。「テーマパーク」は世界一のサービス業。そこで働けば自分自身を変えることができるかもしれない。自分の人生を変えなきゃいけない。本気でそう思ったんです。

岩田星人氏(C)MusicVoice

岩田星人氏(C)MusicVoice

――そこでの経験は大きかったですか?
 大きかったですね。一番大きかったのは、「演じる」ということ。プライベートでどんなに辛いことや嫌なことがあっても、表に出たら「1人の俳優」。オン、オフを切り替えて、表に立ったらもう一人の自分を演じる。そうすることで、お客様を目の前にしても、自然に話したり喜ばせることが出来るようになりました。何をしたらこの人は喜んでくれるのか、楽しんでくれるのか。どう期待に応えられるのか。お客様を喜ばせたら、「楽しかったよ、ありがとう」「おもしろいね」とそのフィードバックが必ず返って来て、モチベーションになるんですよね。日々、考えながら、お客様とコミュニケーションをとっていました。2年間働きましたが、本当に成長できたと思います。その時の経験が、今の仕事においても確実に生かされていますね。

――そこから色んな仕事を経験された?
 そうですね。接客に自信がついて、その後、アパレル社員に転職して「スーツ」の販売をしました。その店舗では売り上げ1位を取ることも出来たんですよ。その後、映画や音楽の販促DVDの制作会社で営業をやり、モバイル広告を扱う会社でも働きました。その会社では、アプリの新規事業立ち上げにも携わり、プロデューサーとして「デコメ」や「ジャパニーズKawaiiカルチャー」のコンテンツアプリの企画や、ゲーム部門に異動してプロデューサーをやっていました。既に世の中にリリースされていたゲームを引き継いだ後、新作を自分で考えて作る事も行っていました。好きな「ゲーム」を仕事として関われたのは、この時が初めてでしたね。

――元々、「ゲーム」が大好きだったのが大きかったですか?
 そうですね。新作ゲームを考えるときも、自分の人生体験や、今までの面白かった要素、ポイントをうまく踏襲できるので、そういった意味ではすごく役立ちました。ゲームのプロデューサーをやっている時は、自分の「好き」を仕事にしている。それを毎日感じていましたね。

あなたにおすすめの記事

 を検索