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ポルノグラフィティ45作目シングル発表、フェスでも感じたモチベーションの在り処とは?

「まだまだ踏み込んでいける領域はたくさんある」、ギアを下げない理由

――シングル45枚を出しても、全力疾走できるポルノグラフィティが、モチベーションを保てる理由は何だと思いますか?
新藤晴一 “御殿”が建たないからじゃないかな…。
岡野昭仁 あー、それだわー(笑)。

――タクシーの運転手さんが「ここがポルノグラフィティの家ですよ」って案内しちゃうくらいの(笑)。
新藤晴一 「ポルノ通り、右ね!」みたいな (笑)。
岡野昭仁 それは冗談としても(笑)、ライブをやって、お客さんの声をちゃんと聞くことですかね。この夏もフェスに出演したので、エゴサーチなんてこともしました(笑)。ワンマンライブを見てくれる人たちの反応はもちろん、フェスのお客さんの感想は自分たちにとっても新鮮。まだまだ、踏み込んでいける領域はたくさんあるなと感じたんです。今までと同じような活動もしつつ、少しの変化で喜んでもらえるのが嬉しい。そういうのがモチベーションになっているのかな。
新藤晴一 例えば車で言うと、日頃からほどほどにギアを上げていないと、いざというときにスピードは出ないと思うんです。現役でありたいと思うなら、ある程度の大きいギアを入れなきゃいけない。下げることもできるんだけど、そうすると違うステージに行かなきゃいけないわけです。それこそヒット曲があれば、お金を儲けるためにやるというシフトダウンもできるかもしれないけど、そうはしたくないから、走るしかない。ゆっくり走るのは嫌だから、ギアは下げないんだと思います。

――では最後に晴一さん、第2弾となる小説『ルールズ』が発売になりますね。今回、題材がロックバンドというのも興味を引きます。
新藤晴一 編集部から、「バンドものをやったほうがいいんじゃないか」という提案があったんです。本当は避けたいテーマでもあったんだけど、僕が書く意味があるんじゃないかと言われて。ノンフィクションの僕とフィクションの物語の中で、「こんなキレイごとばっかりじゃないのにな」と感じたり、逆に自分と近いからこそ違うところを書くのが難しかったですね。歌詞にはメロディという“枠”があるけど、小説は好きなだけ書ける楽しみがある。ただ、歌詞なら言葉にしない部分をメロディが表してくれるけど、小説は全部を書かなきゃいけない。今作を書いて、作家さんたちの言葉を書くことへの執念をあらためて感じ、尊敬しました。そして僕も書き続けていかなきゃいけないなと、より強く思いましたね。
(文:川上きくえ ライブ写真はすべて『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2017』)

「キング&クイーン」ミュージックビデオ

【インフォメーション】
11月17日(金)よりホールツアー『ポルノグラフィティ 15thライヴサーキット』を開催。

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