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風男塾と期待の新人アーティスト5組が沸かした白熱の一夜!

 オリコンいち押しの新人アーティストが集結するライブイベント『oricon Sound Blowin’2016〜spring〜』が、5月14日(土)に東京・SHIBUYA O-EASTで開催。6人組ガールズラップグループのlylical school、映画『あやしい彼女』主題歌で注目のanderlust、ハワイの風を感じさせるLeola、ファッションに音楽にとマルチに活動するZYUN.、アニメ主題歌が話題の宮脇詩音という5組の新人アーティストに加え、スペシャルゲストには芸能業界唯一無二の男装ユニットとして活動する風男塾が登場。ひと足早い夏といった感じのアツいライブステージが繰り広げられた。

若さ溢れる熱狂のステージや、心地良いメロディに身を委ねる観客ら

 トップバッターには、7月6日にメジャー2ndシングルのリリースが決まった、ガールズラップグループのlyrical school(リリカルスクール)が登場。本格的なトラックとキレのあるラップ、そこにアイドル的なダンスなどの要素が加わり、新しいスタイルで客席を沸かせる。この日は、ミュージックビデオが話題になった「RUN&RUN」をはじめ、6人の声とラップの個性が光る「S.T.A.G.E」や、観客を巻き込んでの振り付けも楽しい「FRESH!!!」など5曲を披露。「女の子のお客さんが多くて、めっちゃうれしい!」「普段ラップを聴かない方でも、年齢や性別を問わず、応援してください!」とメンバー。熱狂的ファンの声援を受け、独自の存在感をアピールした。
 続いて、映画『あやしい彼女』に出演もしている越野アンナ(Vo)と西塚真悟(B)のユニット、anderlust(アンダーラスト)がイベントを盛り上げた。ライブでは、同映画の主題歌にも起用されたデビュー曲「帰り道」や、旅を題材にしたユニット名の意味にも通じている「旅のはじまり」など4曲を演奏。1960年代のサイケデリックなテイストを持ったサウンドと、どことなく懐かしさを感じさせるメロディ、そして越野のエモーショナルな歌声が観客を引きつける。MCでは、思いのほかユーモアたっぷりの越野のキャラクターが爆発。何かを話そうとして「あ、やばい。日本語忘れた!」と突然トークが止まったり、あいずちで何かと「イエス!」を連発したりなど。実はアメリカ出身で日本語が苦手とのこと。Wエンジンとのトークでは、きんぴらごぼうを「ちんぴらごぼう」と言い間違えたエピソードも披露して、会場に笑いを巻き起こした。
 ハワイの穏やか海や太陽を彷彿とさせる歌声で、会場を温かい空気感で包み込んだのはLeola(レオラ)だ。「O-EASTは初めての会場で憧れのステージ。ここで歌うことが出来て幸せです」と彼女。GREAT3のドラマー白根賢一をはじめとした名うてミュージシャンによる強力なサポートを背中に受け、この日はデビュー曲「Rainbow」など4曲を実にリラックスしたムードで披露した。最後には「未発表の大切な曲。バラードなので、ゆっくり聴いてください」と、「Don’t know why」を歌った。R&Bテイストの切ない恋の歌で、Leolaは椅子に座ってハンドマイクを持ち、目を閉じて身体を震わせながら歌った。観客はその歌声にジッと聴き入り、歌が終わると惜しみない拍手がLeolaに贈られた。

ロックから男装ユニットまで、多種多様なアーティストが競演!

 サポートバンドのメンバーと共に白一色の衣装で登場したZYUN.(ジュン)は、美しさとヘヴィさの両面を持った、独特の世界観で観客を魅了した。スケールの大きなロックサウンドは、日本を飛び越えて海外でも通用しそうな雰囲気。その上でエモーショナルに響く歌声は、4オクターブの音域を持つとのことで、爽快なハイトーンも聴かせる。「I.D.」という曲では、タオルを振って声援を送り、ビートに合わせてヘドバンする女性ファンが多数いて、ZYUN.は両手を広げて歌いながら、ファンの様子に嬉しそうな表情を魅せる。この日はメジャーデビューアルバムからの楽曲を中心に披露し、「こうして歌えていること、ステージに立てることは、本当に奇跡だと感じている。音楽の力を信じているみなさんと時間を共有できて幸せです」と語り、「僕のライブで、心の換気をしてほしい」とメッセージを贈った。
 新人アーティスト5組のラストを飾ったのは、アニメ『暗殺教室』第2期EDテーマを歌って話題の、シンガー・ソングライターの宮脇詩音(ミヤワキシオン)。この日は、5月25日に発売するミニアルバム『ソラ』にも収録の「また君に会える日」など3曲を披露した。ポップなサウンドと軽快なリズムがマッチした「お気に入りの靴」では、客席に手拍子が広がり、嬉しそうにステージを歩き周りながら歌った。「卒業をテーマに作詞した」という『暗殺教室』EDテーマ「また君に会える日」では「アニメ『暗殺教室』を観たことがある人は、生徒のみんなや黄色い殺センセーのことなどを思い浮かべて聴いてください」とアピール。しっとりとしたバラードに、観客はその世界に引きずり込まれ、身動きひとつせず曲に没頭した。宮脇は「お客さんが温かくて、すごく楽しかった」と満足気に語った。しっとりとしたメロディとスウィートな歌声で、切なくガーリーな世界観で会場を包んだ。
 そして最後にはスペシャルゲストとして、新メンバーの藤守怜生(フジモリレオ)が加入して新たなスタートを切った風男塾(フダンジュク)が登場。まるで映画音楽のような壮大なSEに乗せてメンバーがステージに現れると、客席はカラフルなペンライトの灯りで埋め尽くされ、「オイオイオイ」とかけ声が会場に響く。1曲目は、映画『サタデーナイトフィーバー』やボビー・ブラウンなど、1980年代のディスコネタが散りばめられた、四つ打ちのナンバー。メンバーはキレのあるパフォーマンスで観客を魅了し、2曲目の「瞬間到来フューチャー」では、側転を決めるなどメンバーのソロダンスを披露した。「男装してるとかしてないとか、そういうことに関係なく楽しんでもらえるように。新しい風男塾として頑張ります!」と意気込む。「友だちと呼べる君」では、メンバーで肩を組んだり握手をしたりする振り付けもあり、6人で歌うパワフルなボーカルが会場に響く。ラストの「太陽みたいなキミが好き」では、最後にメンバーとファンが一緒に「君が好きだー」と叫んで、まさにステージと会場が一体になった。

(文:榑林史章/写真:鈴木かずなり)
平成28年熊本地震により被災された皆さまに、謹んでお見舞い申し上げます。

当社では、5月14日に開催いたしました『oricon Sound Blowin’2016〜spring〜』にて、この度の震災において被災された現地の方々への支援を目的とした募金活動を実施いたしました。

活動にあたり、皆さまより心温まるご支援を頂戴いたしましたことを厚く御礼申し上げますとともに、今回の募金活動について下記のとおりご報告いたします。

【義援金の募集実施日】平成28年5月14日(土)
【最終募金額】33,840円

なお、お預かりいたしました募金はすべて、日本赤十字社を通じ、現地での復興活動の支援にあてられます。

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