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日本音楽シーンのジンクスを打ち破るか?ブレイク中のhyukoh(ヒョゴ)日本初登場「偏り過ぎず伝わりやすく―」

音楽で生活していけるようにならないといけない

――韓国でデビューからわずか1年で瞬く間に人気を得ましたが、そのきっかけや要因を自分たちではどう分析していますか?
ヒョクバラエティ『無限挑戦』(MBC)に出演したことが大きかったんじゃないですかね。やっぱり(同番組の)歌謡祭に出演して、そこから広く知られるようになりました。
ヒョンジェあと、今まであまりいなかった音楽性のバンドということもあったんじゃないですかね。そのもの珍しさでおもしろいと思ってくれた方、気になった方がいたのでは。そこに『無限挑戦』がきっかけになったと思います。

――バンドとして“売れたい”って思っていました?
ヒョクそれを念頭に入れていないといったらウソになりますね。もちろん音楽で生活していけるようにならないといけないですし。ただ、自分の好きな音楽をやりたいという気持ちは大切にしています。売れて儲けたいというよりも、ずっと音楽活動を続けるために、ヒット曲を出していって、バンドとして有名になりたいということです。だから、あまり曲が偏り過ぎないように、幅広い層の方々に広く伝わりやすいようにしながら、自分がやりたい音楽を追求していけたらと思っています。

――まず売れるためならテレビ出演も大歓迎?
ヒョク『無限挑戦』に出演した理由のひとつは楽しそうということ。バンドのカラーやイメージは考えていませんでした。純粋におもしろそうだなと。もし日本の番組などからオファーがあって、それがおもしろそうだと思えば、やるかもしれません(笑)。

僕らはK-POPバンドではない

――日本や中国など海外進出も考えていますか?
ヒョクもちろんその意思はあります。より多くの方々に僕らの曲を聴いてもらいたいですから。「いちばん最初に考えているのは日本」って言ったほうがいいですか(笑)? 僕らはロックバンドなので、やはりイギリス、アメリカで成功したいという想いがあります。

――日本の音楽マーケットは、K-POPアイドル以外で成功しているといえる韓国バンドはほとんどいない状況です。
ヒョク日本のメディアに載せていただく際に、K-POPバンドと紹介されているようなのですが、僕らはK-POPではないと思っています。シーンとして韓国バンドが盛り上がっていないとしても、日本のバンドと対バンさせていただいたりしたいですし、フェスにも出演したい。僕らはアイドルではないので踊りませんし、握手会もしないと思います(笑)。先ほどテレビ出演の話もありましたが、音楽的にはバンドとして活動していきます。

――影響を受けてきたバンドや好きなバンドは?
インウザ・ウィークエンドです。
ヒョンジェビンテージ・ロックが好きで、とくに昔のトロ・イ・モワをよく聴いています。ヒョゴのビンテージ感を出すときのイメージのひとつにしています。
ヒョクドイツのバンドのザ・ホワイテスト・ボーイ・アライブ。あとポール・マッカートニー。
ドンゴンレッド・ホット・チリ・ペッパーズです。
ヒョク好きなアーティスト、曲がみんな違います。それぞれ好きなところは影響を受けているかもしれませんが、バンドとしてのカラーを出すときにそれらをどう表現するかというのはいつもメンバーと話していて、どう作り上げていくかという話は楽しいですね。

日本の音楽ファンの情熱に触れて感激した

――歌詞は曲によって英語と韓国語とありますね。
ヒョク英語詞については、韓国語より英語のほうが伝えたいことを表現しやすいというのがあって。曲によって韓国語のほうが書きやすいと思うときもありますので、そのときどきですね。全体的な曲のイメージにもよります。日本語はこれから勉強します(笑)。

――今回の日本初単独ライブは、ハコがそれほど大きくないとはいえ、あっというまに完売しました。
ドンゴンチケット入手できなかった方々には申し訳ありませんでした。でもライブはまたやりますので、次にぜひ来てください。
ヒョク初めての単独ライブでとてもありがたいことです。まだまだこれからも日本でライブをやるチャンスはたくさんあると思います。楽しみにしていてください。
インウ日本でライブができる機会がもっともっと増えるとうれしいです。
ヒョンジュ以前、韓国でパラソルという日本のバンドと対バンをしたんです。そのときパラソルの日本人ファンの方々が、初めて聴いた僕らの曲をすごく気に入ってくれて、日本の音楽ファンの情熱に触れて感激しました。東京だけじゃなくて、ほかの地域でもライブができるようになりたいです。

――音楽以外で日本に来るときに楽しみにしていることはありますか?
ヒョクおいしいものを食べることですかね(笑)。卵がおいしいですよね。だし巻き卵とか卵料理みんな好きです。あと、日本の焼き肉と寿司もよく食べにいきます。
(写真:鈴木一なり)
hyukoh(ヒョゴ)
2014年秋に韓国デビュー。1993年生まれのオ・ヒョク(Vo/G)、イム・ヒョンジェ(G)、イム・ドンゴン(B)、イ・インウ(D)による同級生の4ピースバンド。韓国で若い世代からの熱烈な支持を集めている。ブルージーな歌声と洗練されたファンクサウンドで早くから注目され、バラエティ番組『無限挑戦』(MBC)への出演から人気に火がついた。
2015年、ソウルでのワンマンライブは4000人キャパの会場が超満員。2016年7月には中国・上海のワンマンも即完で成功させ、『サマソニ2016』で日本のフェスに初出演。

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