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AAA『10周年を目前にしたこれまでの道のりとメンバー同士の関係とは!?』

20万人動員となる初のアリーナツアーを行うなか、9thアルバム『GOLD SYMPHONY』を完成させたAAA。記念すべき10周年を目前にますますアーティストとして充実した姿を見せる彼らに、楽曲に対するこだわりから現在の心境に至るまで話を聞きました。今回はメンバーを代表して與真司郎と宇野実彩子の2人が素直な想いを等身大の言葉で語ってくれました。

AAAでやるべきことを理解しているから意見が食い違うことがほとんどない

――アルバム『GOLD SYMPHONY』が完成しましたね。今作を制作するにあたり、こだわった点など教えてください。
宇野このアルバムは、みんなで1曲1曲じっくり携わって作っていきました。サウンドに関してはもちろん、歌詞1つひとつに対してもみんなでこういうものにしたいよねってこだわったぶん、制作時間が思った以上に長くかかってしまって。特に最後のほうは大変だったりもしましたけど、それだけに愛情がたくさん込められたアルバムになりました。


――今作にも多様なジャンルの11曲が収録されていますが、選曲も大変でした?
選曲自体はそんなに悩むことはなかったです。アルバム用に30曲ぐらい候補曲があったんですけど、みんなで会議室に集まって、1曲ずつ聴いていきながら、スタッフさん交えて話しました。
宇野この曲は“今の時期にピッタリじゃない?”とか、“ライブでやりたいよね?”“必要だね?”とか、状況やシチュエーションを考慮したうえで、お互い意見交換をしていきましたね。


――なかでもメンバーが聴いた瞬間、この曲をやりたい!とみんなの意見が合致した曲はありますか?
宇野「さよならの前に」。あっでも、アルバムに新録されている曲は全部じゃないかな?
そうだね。昔は各自が好きな音楽とかやりたい音楽があったりして、そこで多少意見の食い違いがでることがあったけど、今はそれぞれソロ活動で自分の好きな音楽を表現するようになって。個人的にはそっちが好きだけど、AAAにはこっちが必要だよね、じゃあ、こっちにしようって、みんながAAAというグループでやるべきことをちゃんと理解しているから意見が食い違うことがほとんどないんですよね。

――なるほどね。
まさに「V.O.L」は、今のAAAだからこそ表現できる曲の世界観じゃないかなって。サウンドもそうですけど、何より初めて歌詞を読んだとき、ビックリしましたからね。ストレートすぎて。

――<ハート打ち抜くやり方 君の勝ちだ>とか、<寝ても覚めても君に 会いたくてしかたない>とか。
宇野可愛いですよね!スクールミュージカル的な感じで。
昔の僕らだったら、ただはっちゃけて終わってしまうだろうけど、9年目になって、大人になった僕らがあえて歌うのが新鮮といいますか、ライブでファンのみんなと一緒に盛り上がる曲としてこういう曲があったらいいよねって。とくに最近はラブストーリー系が多かったから、ひたすら明るくてまっすぐな曲をここでやってみたらおもしろいんじゃないかって、みんなの意見が一致しました。

――確かに今作にもしっとりと聴かせるミディアムナンバーがたくさん収録されていますね。互いの声色の違いがダイレクトに男女の感情の違いとなって表現されて、よりストーリーがリアルに感じられるという、そこがAAAの醍醐味でもあると思うのですが。
同じ曲でもこれだけの人数で歌うとまったく違うように聴こえると思うし、だから、1曲を通しても飽きることがないと思いますし。
宇野最新作の「さよならの前に」はそれがもっとも強調されていると思いますね。MVでもそれぞれが真剣な表情で歌っている姿がしっかりと収められていますし。

――MVはオルゴールの中の設定で、ファンタジックでメルヘンな森にいる7人が繰り広げる。それぞれが感情を露わにした姿がより切なさを掻き立てるという。
宇野この曲では、ひとつの恋が終わったときの気持ち、大切な人に伝えたいメッセージを綴っているのですが、はじまりがあれば終わりが訪れる……それは、恋だけでなく、大切な人との別れであったり、世の中にはいろんなさよならがあふれていて、否が応でも向き合っていかなければいけない現実があると思うんです。

――とはいえ、なかなか終わりを受け止めることは難しいというか、受け止めたくない、受け止められない自分がいたりするんですよね。
宇野それもすごくわかります。でも、終わりを迎えることは必ずしも悪いことではなく、次に向かうステップだったりすると思うんですよね。もちろん別れのときは悲しいし、切ないけれど、悲しいときに悲しいってちゃんと思えたり、言えたり、感じられたりすることが自分にはすごく必要なんじゃないかなって。そして、結果的に過去を振り返ったときに、あのときの感情は本当だったんだなって、素敵な思い出として心の中に刻まれると思うんです。この曲を聴いて、終わりをしっかり意識したり、さよならってちゃんと告げて自分の気持ちを整理することができたら、いつまでもひきずることなく、前向きな一歩を踏み出せるんじゃないかなって。そんな想いを込めて歌っているので、ぜひたくさん聴いて酔いしれてほしいですね。


――現状からつい目を逸らしてしまいたくなるけれど、そこできちんと向き合うかでその人の未来も変わってくると。ちなみに2人は別れの瞬間が訪れたとき、すぐに方向転換できる人?
俺はできるほうだと思いますね。
宇野私も終わりを感じたら、そこでスパッと切り替えますね。

――では、周りの友達が終わりをなかなか受け入れられずに悩んでいたとしたら、その子に対してどんな対応をしますか?
俺はそもそも相談されへんけど(笑)。もし、言われたとしたら、「次いけや〜」ってキッパリ言いますね。
宇野パーッと「飲もっか」って。私も曖昧なことを言って励ましたりはしないですね。それよりもせっかく2人の時間ができたんだから、その時間を楽しもうよって。

このメンバーだからこそ、10年一緒に歩んでこれたと思う

――なるほど。あと、個人的に歌い甲斐のあった曲とは?
俺は「SHOUT & SHAKE」ですね。この曲は自分で英語の歌詞を考えて、いつもとは違うセクシーボイスで歌っているというか、語るように表現しました。英語は得意なので、ぜひ注目して聴いていただきたいですし、ライブでみんなで一緒に声を出して歌って盛り上がりたいです。
宇野私は「autumn orange」ですね。恋い焦がれた女の子を可愛く歌えたと思うので、多くの女性に共感してもらえると思います。何より恋をしている女性は可愛く見えるから、ぜひカラオケで歌って、さらにキレイに輝いて欲しいと思います。
あと、「Love」も大きいテーマで愛を綴ったベタバラードで、ライブで観客のみなさんと一緒に歌いながら毎回泣きそうになりますね。でも、実際に泣きはしないですけどね(笑)。
宇野(與)真司郎が泣いたところ自体見たことない!

――この9年間で?
もちろんまったく泣いたことがないっていうわけではないですけど、AAAに関してはないですね。だから、AAAが10周年を迎えたときには泣きたいなって思っています。
宇野泣かせたいですね(笑)。真司郎とリーダー(浦田)は今までいろんなことがあっても泣かなかった2人なんで、きっとその2人が泣いたら、みんな一斉に泣くと思いますね。
そもそも喜怒哀楽自体、激しくないから怒ったりもここ数年してないです。
宇野まったくないね〜。
昔は結構腹立たしく感じたりすることがあったけど、最近はイライラすることもないし。周りが失敗とかしてもしょうがないかって。でも、自分が失敗したことに対してはイライラするというか、あっやってもうたなって反省しますが、嫌いな人もいないし。

――達観してますね。宇野ちゃんは?
宇野私はたまにイライラもしちゃうし……でも、涙は私もそんなに流さないほうですね。

――ちなみにメンバーの中で一番涙もろいのは?
にっしー(西島)じゃないですかね。でも、最近は見てないですけど。


――10周年を迎えたときのAAAのみんなの様子を含め、楽しみにしていますね。
メンバーそれぞれ感じ方は違うと思いますけど、僕はあっという間ではなかったですね。10年長かったな〜って思いますし。でも、本当にこのメンバーだからこそ、10年一緒に歩んでこれたと思うし。とはいえ、みんなで一緒に力を合わせて頑張っていこうぜ!とかそういう感じでもなく。
宇野むしろそういうのは苦手(笑)。

――みんなの温度感が同じだったから一緒にやってこれたというのもあると。
宇野それはありますね。他のメンバーがソロで活動しているのもいい意味でいちいち気にしないというか。ずっと一緒にいるんでね。あえていちいち考えないし、いちいち言わないし、本当に自然体で各自がここまできた気がしますね。
まあ、これからも引き続き楽しく、自分たちのやりたいことをやっていけたらいいなって思います。
宇野10周年のときにはまたいろいろな企画とかもあると思うんで、ぜひ今後のAAAの動向を楽しみにしていてほしいと思います。その前にAAAみんなで温めた楽曲が入ったこのアルバムを多くの人に聴いていただいて、私たちの中身も感じてもらいながら、一緒に10周年を迎えられたらと思います。
(文:星野彩乃)

「Love」ミュージックビデオ

「風に薫る夏の記憶」ミュージックビデオ

「Wake up!」ミュージックビデオ

「さよならの前に」ミュージックビデオ

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