江戸時代から300年にわたって語り継がれてきた赤穂浪士の討ち入り事件で、生き残った2人の男の知られざる16年後を描いた映画『最後の忠臣蔵』(杉田成道監督、12月18日に日米同時公開)。7日、都内の劇場で完成披露試写会が行われ、俳優の役所広司、佐藤浩市、桜庭ななみ、田中邦衛ら出演者が舞台あいさつに登場した。
華やかな着物姿の桜庭は、「いつも面白かったとは言ってくれない姉が、この作品は感動したと言ってくれて嬉しかった」と感動的に作品をアピール。しかし、佐藤から「これを言うと怒られちゃうかもしれないけど、ななみちゃんも実は『忠臣蔵』を知らなかったんだよね」と暴露され、「内緒でお願いします」と慌てるひと幕もあった。
『北の国から』シリーズで杉田監督と長年にわたって作品を作ってきた田中は、元赤穂浅野家番頭の奥野将監役で出演。『隠し剣 鬼の爪』(山田洋次監督)以来、6年ぶりの映画出演となり「杉田監督の作品にまた会うことができたこと、しみじみと幸せを感じております」。さらに、感極まって「おいら、幸せだい」と声を張り上げ、往年の貫禄もみせつけた。
杉田監督は「かつて日本人は勤勉を旨とし、清貧を美とし、己を殺して人のために生きることを善とした生き方がありました。それが千年も続いた我々の生き方であったが、どこか忘れ去られ、少しずつ無くなってきている気がした。でも、そんな生き方をよしとする倫理観が日本人の心にはあるんじゃないかな、という思いで作りました。すべての日本人にぜひ、観ていただきたい」。
役所は「幸せな人、不幸な人、孤独な人、優しさに飢えている人、優しさに満たされている人、愛が最近全然ない人、あらゆる人に観ていただきたい。幅広い世代の男性に特に観ていただきたいな」とアピール。最後は登壇者全員で、景気づけに地元・赤穂市から届けられた名産の塩入りの樽で鏡割りを行った。
同作は、赤穂浪士の討ち入り事件で、実は大石内蔵助の密命を受け、生き残った2人の男の過酷な半生を描く。内蔵助の隠し子を育て上げる密命を受けた瀬尾孫左衛門を役所、討ち入りの真実を後世に伝え、切腹した浪士たちの遺族を援助するため諸国を訪ね歩く寺坂吉右衛門を佐藤、大石の娘・可音を桜庭が演じている。
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華やかな着物姿の桜庭は、「いつも面白かったとは言ってくれない姉が、この作品は感動したと言ってくれて嬉しかった」と感動的に作品をアピール。しかし、佐藤から「これを言うと怒られちゃうかもしれないけど、ななみちゃんも実は『忠臣蔵』を知らなかったんだよね」と暴露され、「内緒でお願いします」と慌てるひと幕もあった。
『北の国から』シリーズで杉田監督と長年にわたって作品を作ってきた田中は、元赤穂浅野家番頭の奥野将監役で出演。『隠し剣 鬼の爪』(山田洋次監督)以来、6年ぶりの映画出演となり「杉田監督の作品にまた会うことができたこと、しみじみと幸せを感じております」。さらに、感極まって「おいら、幸せだい」と声を張り上げ、往年の貫禄もみせつけた。
杉田監督は「かつて日本人は勤勉を旨とし、清貧を美とし、己を殺して人のために生きることを善とした生き方がありました。それが千年も続いた我々の生き方であったが、どこか忘れ去られ、少しずつ無くなってきている気がした。でも、そんな生き方をよしとする倫理観が日本人の心にはあるんじゃないかな、という思いで作りました。すべての日本人にぜひ、観ていただきたい」。
役所は「幸せな人、不幸な人、孤独な人、優しさに飢えている人、優しさに満たされている人、愛が最近全然ない人、あらゆる人に観ていただきたい。幅広い世代の男性に特に観ていただきたいな」とアピール。最後は登壇者全員で、景気づけに地元・赤穂市から届けられた名産の塩入りの樽で鏡割りを行った。
同作は、赤穂浪士の討ち入り事件で、実は大石内蔵助の密命を受け、生き残った2人の男の過酷な半生を描く。内蔵助の隠し子を育て上げる密命を受けた瀬尾孫左衛門を役所、討ち入りの真実を後世に伝え、切腹した浪士たちの遺族を援助するため諸国を訪ね歩く寺坂吉右衛門を佐藤、大石の娘・可音を桜庭が演じている。
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2010/12/08