ドラマ&映画 カテゴリ
ORICON NEWS

映画『誘拐ラプソディー』遂に完成 お蔵入り寸前…高橋克典「いろいろありました」と万感の一本締め

■そのほかの最新写真ニュース一覧はこちら

 俳優・高橋克典が16日、都内で行われた主演映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇し、「この日を迎えられることができて嬉しいです。いろいろありましたんで…」と冒頭にあいさつ。出演者の一人が起こした事件によって、お蔵入り寸前だった同作を蘇らせた“929(苦肉)の大作戦”について明かし、最後は「映画の大ヒットと完成を祝ってお手を拝借」と観客に呼びかけ、万感の思いを込めて一本締めを行った。

映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した高橋克典 (C)ORICON DD inc. 

映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した高橋克典 (C)ORICON DD inc. 

写真ページを見る

【写真】その他の写真を見る


 同作は荻原宏の同名小説の映画化。金なし、家なし、仕事なし、あるのは借金と前科だけで、とことんツキに見放された男が人生最後の賭けに出て、ヤクザの息子を誘拐してしまった男の顛末を描く。舞台あいさつには、主人公の悪人になりきれない誘拐犯・秀吉役の高橋、秀吉が誘拐する少年役の林遼威、父親のヤクザ・篠宮役の哀川翔、篠宮の妻役のYOU、人情味あふれる黒崎刑事役の船越英一郎、そして榊英雄監督が顔を揃えた。

 高橋にとって同作は「子育てに四苦八苦している時期。その疲労と子供への愛情を抱きながら撮影現場に行っていた。いままで(『特命係長只野仁』など)のロジックを一切捨てて臨んだ」と新境地を開いた思い入れ深い作品。それが、完成間近に事件が起きた。

 榊監督は「事件が起きてすぐ、高橋さん、哀川さん、船越さんの3人が『撮り直すんだろう?』と言ってくれた。その一言がポンと背中を押してくれて、関係者に撮り直しさせてくれと頼んで回った」と当時を振り返る。そして、奇跡のような1日が生まれる。「角川映画をはじめ多くの協力を得て最撮影することになった。忘れもしない9月29日。私たちは“苦肉”の大作戦と呼んでいるが、貴重な一日を経験することができて、皮肉なものですが、よかったと思う」。

 高橋も加勢する。「奇跡的に9割5分のスタッフと事件を起こした1人を除くキャスト30人くらいのスケジュールがその日だけ空いていた。奇跡のようなその1日で、あるヤツの代役を榊監督が演じて、撮影して、今日を迎えている。僕も出番はなかったが、撮影を見に行きました」と昔話として話せることに、ホットした表情を見せていた。

 高橋は舞台あいさつの最中、9歳(小学4年生)の林を気遣い、「遼威は、誰よりも監督の厳しい演出を受け、怒鳴り飛ばされていたが、絶対根を上げることがなかった。現場で泣いたこともあったけど、涙を拭いてカメラの前に行く姿が印象的でした」と話した。林も「初めは緊張していましたが、あとは楽しくなっていきました。高橋さんは優しくてかっこよかったです」と答えると、満足そうに目を細めていた。

 映画『誘拐ラプソディー』は4月3日(土)より全国公開。

【2010年公開 映画特集】
テレビ発“THE MOVIE”作品目白押し
やってきた? 音楽映画ブーム
洋画の注目作品が続々と公開

◆「映画」関連インタビュー バックナンバー Vol.1Vol.2
取れたて情報満載! 「映画」関連ニュース一覧

関連写真

  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した高橋克典 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会イベントで一本締めをするキャスト陣 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した(左から)YOU、林遼威、高橋克典、哀川翔、船越英一郎、榊英雄監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇したYOU (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した哀川翔 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した榊英雄監督 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した林遼威 (C)ORICON DD inc. 
  • 映画『誘拐ラプソディー』の完成披露試写会に登壇した船越英一郎 (C)ORICON DD inc. 

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

メニューを閉じる

 を検索