雲の研究者であり、気象庁気象研究所主任研究官で学術博士の荒木健太郎さんが、Xで投稿した雹(ひょう)を輪切りにした写真が、230.6万件表示と話題になった。「お花みたいでキレイ」「料理人が大根で作ったバラに見えた」「お花のブローチ?それとも貝?と思った」などと驚きの声が寄せられたが、その真相を荒木さんの著書『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』(KADOKAWA)から紐解く。 空から降ってくる直径5ミリ未満のものは霰(あられ)、直径5ミリ以上の氷のかたまりを雹と呼ばれている。積乱雲の中では、雲の高い場所から降ってきた雪の結晶に0度より冷たい過冷却(物質が凝固温度/0度に到達しても相変化せず、さらに低温の状態になっていること)の水の粒がくっついて凍り、「雲粒付結晶」ができる。これが回転しながら落下すると霰(あられ)になる。 しかし、0度より温かい層で霰の表面が融け、雲の上昇気流で再度0度より冷たい空に持ち上げられると、霰の表面の水の膜が再び凍り、過冷却の水の粒をくっつけてまた落下するということを繰り返すうちに、雹ができあがる。
2024/10/07