俳優の中村倫也が15日、都内で書籍『THE やんごとなき雑炊』（KADOKAWA　監修協力：タカハシユキ）出版記念イベントを開催。異例の“雑炊本”に込めた思いについて「やんごとない願いが込められているんです…（前作『THE やんごとなき雑談』からの）ダジャレですね（笑）。雑まで一緒で、まったく違う本が並んでいたら面白いんじゃないかな。面白いかなっていうのがスタートですね」と笑顔で打ち明けた。

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　料理好きとして知られる人気俳優・中村が、初の料理本を出版。なんとその料理のメニューはすべてが「雑炊」となっている。中村が「雑炊」を作りながら「雑談」をし、その調理過程からイマジネーションしてショートエッセイを執筆するという、これまでにない斬新な誌面で、発表当初ファンをざわつかせた連載企画「中村倫也のやんごとなき雑炊」。2022年4月号から約1年半にわたり、雑誌『ダ・ヴィンチ』で連載されたその企画誌面が、『THE やんごとなき雑炊』とタイトルを変え書籍化される。

　本書は上記連載誌面19回分（※写真は一部除く、原稿の改稿あり）に加え、新たに20回目として書籍撮り下ろしで、中村自身が考案した「雑炊レシピ」回を収録。さらに書籍購入特典として、期間限定でその中村考案のレシピ回の調理作業＆取材風景が見られる動画も公開（2025年3月15日までを予定※動画は紙本のみの特典、指定URLにアクセスし、パスワードを入力して視聴する形式となる）。

　この日のイベントで、中村は“料理をする時間”について「それ以外の時のどれとも違う時間ですね。ろくろ回している時と近いのかもしれない。『この先、どうなるかな』みたいなことがね、ワクワクしますよね」と熱弁。今後の「やんごとなき」シリーズについては「雑炊の本が出て。さっき思いつきました。雑草！」と明かした。

　中村は「ちょっといい話していいですか？」と切り出すと「この間、河津桜を見に行ったんですよ。花見する時に心がけていることがありまして。桜が咲いている（一方で、足元では）たんぽぽ咲いている率が高いんですよ。桜を見た後、たんぽぽを確認して愛でるみたいなことをやっていて。花見の席では桜がメインで、たんぽぽは気づかれないので、僕はこっちに気づいてあげたいっていう…自己満足ですが、そういう気持ちがあります。僕がこっち（たんぽぽ側）だったから…っていうこともあると思うんです。（駆け出しの頃などに）現場であいさつされてうれしかったとか」と言葉に力を込めていた。