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俳優の長澤樹窪塚愛流が2日、都内で行われた映画『愛のゆくえ』(3月1日より全国順次公開)の公開記念舞台あいさつに登壇し、撮影中のエピソードなどを語った。 本作は『島ぜんぶでおーきな祭 沖縄国際映画祭』で実施されている、次世代を担う25歳以下の若手映像作家の発掘と支援を目的とした『クリエイターズ・ファクトリー』において、初監督作『親知らず』で商業デビューを勝ち取った宮嶋風花の商業映画監督デビュー作。高校時代に母親を亡くしたという宮嶋監督の半自伝でもあり、監督が生まれ育ち、慣れ親しんだ北海道を舞台に、孤独な少年少女の喪失から再生までの姿を美しい自然と、幻想的な世界観で魅せていく。 映画初主演にして、セリフがほとんどない中で内に秘めた本心を表現するという難しい役どころを演じた長澤は、「(撮影から)もう3年も経つんだな、月日が流れるのは早いなと…。見ていただけたことがうれしくて、この日を待っていました」と充実した表情を浮かべる。 怒りと悲しみが入り混じる多感な青年を愛の幼なじみ・宗介を演じた窪塚は、「撮影が始まる前に、樹ちゃんと田中麗奈さんと監督と、一緒にカレーを作らせていただいたんです」と告白。「僕は洗いもの担当だったんですけど」と笑いながら、「その間は役名で呼び合っていて。撮影前から家族らしいことをさせていただけて、撮影に臨むときにも不安が交じることがなかった」と振り返った。 宮嶋監督はこの施策について、「撮影までの準備期間でキャストのみなさんたちとお会いする機会が多くなかったので、できるだけ距離を詰めていただきたかったんです」とし、「そのためにはシーンの練習だけだと足りないなと感じていて、作中にも登場するカレーを作っていただいた」と真意を明かした。 結果、長澤は自身の母親を演じた田中に対し、「いい意味でずっと印象が変わらない人でした。私ももちろん役作りをして撮影に臨むんですけど、やりながら変わっていく部分もある。でも、麗奈さんはずっとあのお母さんのままだった」と尊敬のまなざしを向けた。 幼なじみの愛(長澤)と宗介(窪塚)と、それぞれの母親との関係性、そして多感な14歳の心の動きが丁寧に描かれるストーリー。宗介は、母親(林田麻里)が、夫を亡くしたことで心を病み、愛と愛の母・由美(田中)と3人で暮らしていた。しかし、あることをきっかけに由美が死んでしまう。愛は父親に連れられて東京に引っ越しを余儀なくされ、宗介は北海道に残されることに。心がバラバラになった2人は、東京と北海道という遠く離れた場所で、何を見つけるのか…。 窪塚は「カラフルな東京と真っ白な北海道というコントラストや、愛が船に乗っているシーンが印象的だった」と言い、長澤は「愛と一緒に旅をしているような気分になれた」と自身をキャラクターに重ねた。さらに、撮影外でもロケ地を堪能したようで、窪塚は「自分でもこの食べものにハマるとは思わなかった」と切り出しながら、「北海道のあんぱんがすごくおいしくて…」とにっこり。「あんぱんと牛乳を買って現場に行って、終わったらセイコーマートに寄ってあんぱんを買って帰る日々でした」と笑顔で語った。

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  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した窪塚愛流 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した(左から)宮嶋風花監督、長澤樹、窪塚愛流、板尾創路 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した(左から)長澤樹、窪塚愛流 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した宮嶋風花監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した長澤樹 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した長澤樹 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『愛のゆくえ』公開記念舞台あいさつに登壇した窪塚愛流 (C)ORICON NewS inc.

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