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磯村勇斗、障がい者殺傷事件描く問題作で助演男優賞に葛藤「批判的なものがあるんじゃないかと」

 俳優の磯村勇斗(31)が『第48回報知映画賞』で助演男優賞を受賞し、11日に都内で行われた表彰式に登壇した。

助演男優賞で葛藤も語った磯村勇斗 (C)ORICON NewS inc.

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 『月』は、実際の障がい者殺傷事件をモチーフにした、辺見庸の同名小説を映画化。山奥の障がい者施設で働く元作家の女性が、入所者と関わっていく中で、職員が暴力を振るっているという現実に直面する。磯村は、物語の最後で凶行に及ぶ“さとくん”を演じた。

 映画『月』の好演が評価された磯村は「覚悟と責任を持って挑まなければならない作品でした。演じた役を考えると、この賞をいただくことによって、批判的なものがあるんじゃないかと思ってしまうくらいの役に挑んでいた。なので、役者としてはうれしく思うんですが、そこに生きた役としてはなんていったらいいか分からない感覚です」と受賞に葛藤も吐露。

 続けて「自分もそうですが、キャスト・スタッフ陣も各々が恐怖や不安と戦いながら、覚悟を持ってともに作り上げてきました。それがこのような形で賞をいただけたことで、少しでも報われるのではないかと思います。これからも時代を見ながらも、ひとりの役者として映画に身を投じて前に進んでいきたいと思います」と決意をにじませた。

 同賞の対象は、2022年12月1日から11月30日までに国内で1週間以上、一般公開、もしくは公開予定の新作。新人賞は原則として3年以内に本格デビューした俳優、監督となる。

■受賞一覧
作品賞・邦画部門:『月』
作品賞・海外部門:『グランツーリスモ』
アニメ作品賞:『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』
監督賞:山崎貴『ゴジラ-1.0』
主演男優賞:横浜流星『ヴィレッジ』『春に散る』
主演女優賞:綾瀬はるか『レジェンド&バタフライ』『リボルバー・リリー』
助演男優賞:磯村勇斗『月』
助演女優賞:二階堂ふみ『月』
新人賞:アイナ・ジ・エンド『キリエのうた』

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  • 助演男優賞で葛藤も語った磯村勇斗 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第48回報知映画賞』表彰式より(左から)北村匠海、磯村勇斗 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第48回報知映画賞』表彰式より北村匠海 (C)ORICON NewS inc.

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