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稲垣吾郎、『正欲』で引き出された新たな表情に驚き「自分が見たことのない自分だった」

 俳優の稲垣吾郎が11日、都内で行われた映画『正欲』(公開中)大ヒット御礼トークイベントに登壇した。検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜役の稲垣と岸善幸監督が今作の裏側や反響を語った。

映画『正欲』大ヒット御礼トークイベントに登壇した稲垣吾郎 (C)ORICON NewS inc.

映画『正欲』大ヒット御礼トークイベントに登壇した稲垣吾郎 (C)ORICON NewS inc.

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 2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、13年『何者』で直木賞を受賞した朝井リョウ氏が、作家生活10周年の節目に書き上げ、21年3月に発売された同名小説を実写化。

 家庭環境、性的指向、容姿…さまざまに異なった”選べない”背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマをあぶり出していく衝撃的なストーリー。主演は稲垣、このほか新垣結衣、磯村勇斗らも出演している。

 動員数約20万人を突破。「見る前の自分には戻れない」と話題の今作の反響を受け稲垣は「うれしいですね。これはごほうび。他の俳優さんもスタッフさんも覚悟がいる作品だった。忘れられない作品。みなさんに見ていただくことで新たな映画の命に火が灯る。みなさんの力で広めていただければ」と口コミに期待を寄せた。

 撮影では「淡々とやってはいたのですが映画は順番に撮っていくわけではない。啓喜のなかでの心の変化やグラデーションを監督と現場でさじ加減のようなものを、あまり大きく演じたくなかったので。監督を信用して、寄り添い導いてくださった」と振り返る稲垣に岸監督は「導いてないです」と謙そん。

 「監督はずっとニコニコしていた」という稲垣に基本は“放置”主義だという岸監督も「重い題材だし、難しいテーマ。役柄というより現場を和やかにするようにしていた」と空気作りを意識したそう。稲垣は「僕は子どもがいないので監督が父の気持ちをアドバイスしてくれたり。あまり細かいことや俳優を苦しめることをしない。同じセリフを『もう一回』とかもない」と穏やかな岸監督に感謝した。

 一方、岸監督は「『もう少し違う演技があるかもしれない』と稲垣さんにもお伝えしたんですけど大体編集していると放置したときの演技を、なにも言ってないときの演技を使ってます」と紹介。「自分が予期しない、こういう演技をしようという表情がまったく使われていないので、自分が見たことのない自分だった」と稲垣自身も驚きがあったという。

 すると稲垣が目の前のポスターに映った新垣の写真にマイクを当てて「新垣さんも同じだと思うよ、ね?」と会場を笑わせながら「それを引き出してくれた。(演技)プランなんてないですよね。それがすべてじゃないし、そのために監督の目があって、僕らはもがくことがすべて。あとは監督に吟味して選んでいただき、編集してもらうだけ」と委ねていた。

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  • 映画『正欲』大ヒット御礼トークイベントに登壇した稲垣吾郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『正欲』大ヒット御礼トークイベントに登壇した稲垣吾郎 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『正欲』大ヒット御礼トークイベントに登壇した岸善幸監督 (C)ORICON NewS inc.
  • 映画『正欲』大ヒット御礼トークイベントに登壇した(左から)岸善幸監督、稲垣吾郎 (C)ORICON NewS inc.

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