• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)

2022年3月に上演した、オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』の続編となる、舞台演劇番組イベント生配信ドラマ『あの夜であえたら』が、14日・15日に、ニッポン放送を飛び出して、今度は、東京国際フォーラム・ホールAにて会場と配信の両方で上演された。 ニッポン放送とノーミーツが手がける舞台演劇番組イベント生配信ドラマ。東京国際フォーラム・ホールA・オンライン劇場ZAで有観客+生配信で上演。植村杏奈(演:高橋ひかる ※高=はしごだか)がディレクターを務める番組『綾川千歳のオールナイトニッポンN(ニュー)』の番組イベントの表と裏をリアルタイム感覚で描き、番組イベントにかけるパーソナリティー、番組スタッフ、イベント制作スタッフ、そして番組イベントに足を運ぶリスナー達が「出会う」物語となる。 舞台演劇であり、番組イベントであり、生配信ドラマでもある、あたらしいエンターテインメントを届ける今作。主演に高橋、さらに千葉雄大工藤遥入江甚儀、山口森広、吉田悟郎、山川ありそ、鳴海唯相田周二(三四郎)が前作より続投。さらに、新キャストとして、中島歩、井上音生、高野ゆらこ、渡辺優哉、小松利昌など、実力派キャストが集結した。 会場に入った瞬間、目に入ってきたのは、開演前からステージや会場のあちこちでイベントの準備に追われる“スタッフたち”の姿。その様子は、真に迫っており、一瞬、準備途中の会場に入り込んでしまったのだと錯覚するほどの臨場感があった。 一幕ではイベント開演前のバタバタやそれぞれのキャラクターの思惑や胸の内、二幕では緊急事態に陥ったイベントが本番さながらに行われた本作。まさに、イベント、そしてラジオの表も裏も見せる作品に仕上がっていた。 特筆すべきは、会場全体を使い、リアルタイムでことが進んでいることを感じられる演出。客席のあちこちでキャストたちが芝居をするのはもちろんのこと、バックステージや楽屋、そして国際フォーラムと目と鼻の先にあるニッポン放送社内を使って、物語が繰り広げられる。観客が直接目にすることができないステージ以外での芝居は、スクリーンに映し出されるのだが、映像と生の芝居が非常に良いバランスで繰り返されるので、それがリアルタイムで演じられていることが伝わり、緊張感やワクワク感、そして没入感が増す。演劇、舞台の新たな可能性が見える斬新で、枠にとらわれない新しさを感じる演出だった。 一幕では文字通り会場中を駆け回り、右往左往しながらも、ラジオへの愛情と信念を忘れない植村を演じた高橋の熱演が光った。番組とパーソナリティー、そしてリスナーを思う植村を高橋はまっすぐに演じ、魅力的な人物に作り上げていた。現実をズバリと突きつける相原役の工藤は、小気味よいセリフ回しで仕事のできるAPを体現。そして、編成局長の野々宮代助役の相田(三四郎)、特別出演の佐久間宣行氏が笑いを作り出し、物語に良いスパイスを与えていた。

この記事の画像

  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり
  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり
  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり
  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり
  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり
  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり
  • 『あの夜であえたら』の模様(C)岩田えり

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索