俳優の渡辺謙が5日、都内で行われたNHK大河ドラマ(2025年放送)『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』の記者会見に出席し、幕府“新時代”を目指す改革者にして絶対的権力者・田沼意次(たぬま・おきつぐ)を演じることが発表された。 渡辺が演じる田沼意次は、自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩(いまの静岡県牧之原市)の五万七千石の大名に昇りつめた人物。米による幕府の財政運営に限界をおぼえ、金を動かしてこそ“経済がまわる”商業重視の政策に方針を大転換。商人を中心に江戸は好景気に沸く。また印旛沼の干拓、蝦夷地の開発、優秀な人材を幕政に積極的登用し、“新しい日本”を創り始める。 今作で6度目の大河ドラマ出演を飾る渡辺は、「この話をおうかがいした時に脚本家が森下(佳子)先生だったので、『ごちそうさん』(連続テレビ小説)で娘(杏)がお世話になったので、そのご恩返しをしたいなと」と出演の決め手を明かしながら「良くても悪くても大河ドラマは話題になる仕事。『てやんでえ、べらぼうめ!』という感じで1年間を走り抜けたい」と意気込んだ。
2023/10/05