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山形県山形市で2年に一度、開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭」。今年10月5日〜12日の8日間、世界の最先端のドキュメンタリー映画から国内の隠れた名作ドキュメンタリーまで選りすぐりのドキュメンタリー映画を上映する。 オープニングを飾るのは、現在イタリアで開催中の「第80回ベネチア国際映画祭」でプレミア上映された『Ryuichi Sakamoto | Opus』(特別招待作品)。今年3月に亡くなった音楽家・坂本龍一さんが最後に演奏する姿を記録したコンサート映画だ。 監督を務めたのは、日本とアメリカをベースに活躍している気鋭の映画作家、空音央(そら・ねお)。2022年9月、闘病生活を続けていた坂本さんは、東京のNHK 509スタジオで行われた撮影に、長年愛用したグランドピアノだけで臨んだ。演目は、『ラスト・エンペラー』や『戦場のメリークリスマス』のメインテーマ、今年1月に発表された最後のアルバム『12』からの曲、初めてピアノ・ソロで演奏された「Tong Poo」まで、坂本自身が選曲した20曲。まるで坂本さんの軌跡を辿るような最後のソロ・コンサートを記録したドキュメンタリーが、アジアプレミアとして映画祭の開幕を彩る。 特別招待作品として、ジャン=リュック・ゴダール監督作『言葉の力』(1988年)の上映も決定。エドガー・アラン・ポーの短篇小説『言葉の力』(1895年)、ジェームズ・M・ケインの小説『郵便配達は二度ベルを鳴らす』(1934年)、およびボードレールの詩を引用し作成された短編ドキュメンタリー。本作の上映は、ポルトガルの巨匠ペドロ・コスタ監督からの提案によるもので、同監督の最新短編作『火の娘たち』と特別招待作品として併映される。 コンペティション2部門(インターナショナル/アジア)で上映されるのは全34作品を紹介する映画祭のプロモーション映像も解禁。映像は、これまで『巨人の惑星』(PFF アワード2021)や『じゃ、また。』(PFF アワード2023)などの短編映画を監督した石川泰地が担当した。

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  • 音楽家・坂本龍一さんが最後に演奏する姿を記録したコンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』山形国際ドキュメンタリー映画祭にてアジアプレミア上映決定 (C)2022 Kab Inc.
  • 音楽家・坂本龍一さんが最後に演奏する姿を記録したコンサート映画『Ryuichi Sakamoto | Opus』山形国際ドキュメンタリー映画祭にてアジアプレミア上映決定 (C)2022 Kab Inc.
  • ジャン=リュック・ゴダール監督作品『言葉の力』(1988年)(提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭)
  • ジャン=リュック・ゴダール監督作品『言葉の力』(1988年)(提供:山形国際ドキュメンタリー映画祭)

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