俳優の山下智久（38）が7日、都内で開催された映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』ディレクターズカット版劇場公開初日舞台あいさつに、浴衣姿で登壇。「沢山（たくさん）の人に届け」と七夕の短冊に願いをしたためた。

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　同映画は、山下演じる漫画家の泉本真治が、病で視力を失い、聴覚障がいを持つ響（新木優子）と出会って共同生活をしながら絆を育んでいくラブ・ストーリー。劇場公開されるのは、動画配信サービス「Prime Video」で配信中の本編にはない映像を加えたディレクターズカット版となる。

　アジア各国でも配信・公開されている本作のプロモーションのため、6月下旬から韓国、香港、台湾、タイをめぐってきた山下は、久しぶりに着たという浴衣に「改めて日本に戻ってきたなという気がした。（日本での劇場公開初日の）特別な日に着ることができてうれしい」とニッコリ。

　短冊に込めたのは、「映画だけでなく、僕らの思い、情熱もたくさんの人に届いたら」という願い。山下は「この作品で初めて（イ・ジェハン）監督にお会いした時に、企画が成立して撮影を始めることができるのは奇跡的なことだとおっしゃっていました」と、この作品にかける監督の情熱に感化されたと言い、「デジタルでいろんなことができるようになってしまって、僕らが忘れかけている情熱だったり、魂みたいなものをこの映画に込められた」と胸を張った。

　さらに、「本当に大切なものは目に見えなくて、耳で聞こえないものなんじゃないかと思いました。耳をすまして、心をすまして、この映画を感じてもらえたらうれしい」と、この作品を通じて得た学びを語っていた。

　舞台あいさつには、共演の新木優子（29）、深水元基（43）、イ・ジェハン監督（52）も出席。新木も山下と同じように「世界中　沢山の人に観てもらえる映画になりますように」と作品に寄せた願い事を短冊に記した。一方で、深水は「家族がみんな元気で健康に過ごせますように」とプライベートな願い。イ・ジェハン監督に至っては、今回の撮影のため、韓国からスタッフを引き連れ、2ヶ月ほど日本に滞在した間に覚えた日本語として「私は寂しいです」「結婚してください」を挙げた上に、短冊にも「結婚したいです」と書いてあり、山下たちは不意をくらってタジタジとなっていた。

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