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役所広司、福島第一原発事故描くドラマは「ドキュメンタリーに近い」 地上波では100%通らない企画に「エンタメしすぎない」挑戦

 俳優の役所広司(67)、増本淳プロデューサー(46)が5日、東京・日本外国特派員協会で行われたNetflixシリーズ『THE DAYS』の記者会見に参加した。

Netflixシリーズ『THE DAYS』の記者会見に参加した(左から)役所広司、増本淳プロデューサー (C)ORICON NewS inc.

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 2011年に起きた福島第一原発事故。原発はなぜ暴走したのか、放射能という見えない恐怖と対峙する極限状態の緊迫の7日間に迫る本作は、入念なリサーチに基づき「あの日、あの場所で何があったのか」を、政府、会社組織、そして原発所内で事故に対峙する者たち、それぞれの視点の物語を実話に基づいて描く。

 事故当時の混乱する現場を指揮した、福島第一原発の吉田所長をモデルにした主人公を演じた役所は、演じ方について「いまだ生々しい記憶がある中で、エンターテインメントし過ぎない、ドラマのように演じすぎないということをみんなが心がけていた。当時の人々がどんなことを考えて行動したのか、そしてこんなふうに苦しんだのかということを考えて、ドキュメンタリーに近い表現方法を見つけて演じたように思う」と明かした。

 そこで増本氏は「ドキュメンタリーに近い演じ方というのは、これは感動的な話ですとか、ここで泣いてほしい、笑ってほしいとか、そういう感情の押しつけをしないようにしようということだと思う」と補足した上で、「興味のない人に8話分を見続けてもらうためには、エンターテインメントとしてのテクニックを使っているところもある」とした。

 また、事故のトラウマを持つ人にとって、どんな役割を果たすか問われた増本氏は「トラウマを乗り越えてほしいというよりは、事故のことを忘れかけていた人には思い出してもらい、知らなかった人には知ってほしい。そして見た人が、トラウマを抱えた人たちの手助けをするきっかけになれば意味があるかなと思っている」と思いを伝えた。

 そして世界中に届く配信サービスについて聞かれると、役所は「まず地上波のドラマでは100%企画は通らない」といい、「『THE DAYS』の内容を伝えるには、配信が、一番自由度が高いし、自分たちの伝えたいものが表現できるのではないかと思う。表現の場は非常に広がったと思います」と配信サービスの可能性について語った。

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