4人組ロックバンド・King Gnuの井口理が10日、東京・渋谷のCINE QUINTOで行われた、映画『ひとりぼっちじゃない』の初日舞台あいさつに出席。共演の馬場ふみか、河合優実、伊藤ちひろ監督とともに、映画初主演作品の封切りを喜んだ。

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　同作は、『世界の中心で、愛をさけぶ』『スカイ・クロラ』などの脚本家である伊藤ちひろ氏が、10年かけて上梓した同名小説を、行定勲氏の企画・プロデュースにより、自ら初監督を務め映画化。原作は、不器用でコミュニケーションがうまくとれない歯科医師・ススメ（井口）の日記形式の小説。伊藤氏は脚本も担当し、ススメが謎の多き女性・宮子（馬場）に恋をすることで、変わっていく自分、歪み狂っていく日々を、初監督ながら圧倒的な世界観で描いている。

　初主演作品の公開初日を迎え、井口は「きのうから尋常じゃないワクワクと恐怖を感じていた」と切り出し、「映画を通して表現したことがやっとみなさんのもとに届いた。撮影から1年半前…長く返事を待っていたような気持ちです」と心境を吐露した。

　「今まで真剣でなかったわけではないんですけど、かけた時間とエネルギーが初主演となるとどうしても違ってくる」と撮影を振り返りつつ、観客に目を向け「どうでしたかね？」と問いかけた。しかし「きょうはメガネを忘れてしまったので、みなさんの顔が見えなくて…（笑）。後でネットに感想として罵詈雑言を書かれるのか…それを楽しみにしていたいと思います」と伝えた。

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