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山田裕貴、作品を経て「自分のために熱くなりたいと感じた」間宮祥太朗、岡山天音も納得

 ジャズに情熱を注ぐ3人の若者たちの姿を描いたシリーズ累計920万部を超える石塚真一の人気漫画のアニメ映画『BLUE GIANT』。主人公となるテナーサックス奏者・宮本大、凄腕ピアニスト・沢辺雪祈、大と同級生のドラマー・玉田俊二の声を担当するのが、山田裕貴(32)、間宮祥太朗(29)、岡山天音(28)という人気俳優たちだ。多くのファンを持つ原作漫画のアニメ化に臨むうえで心掛けたことや近況などについて3人が語った。

映画『BLUE GIANT』に出演する(左から)岡山天音、山田裕貴、間宮祥太朗 (C)ORICON NewS inc.

映画『BLUE GIANT』に出演する(左から)岡山天音、山田裕貴、間宮祥太朗 (C)ORICON NewS inc.

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■アニメ作品での抜擢に「その手があったか」

――非常に人気の高い原作漫画のアニメ映画に声を吹き込んだお気持ちはいかがでしたか?

山田:もともと好きで読んでいた漫画で、SNSなどでも「大の生き方って自分を見ているような気がする」なんてつづっていたことがあったので、話を聞いたときには純粋にうれしかったですね。ただ、マネージャーさんからオファーのお話を聞いたときは「まさか」って思ったんです。実写では難しいかなと思っていたので。アニメ映画化と知って、「その手があったか!」って(笑)。

間宮:僕はアニメ声優の仕事が初めてで、最初は探り探りでアフレコに参加しました。監督が丁寧に寄り添ってくださったので、ありがたかったです。まだ映像が出来上がっていない状態でアフレコしたので、完成したらどんな風になるんだろうと想像しながら演じましたね。アニメーションが出来上がっていく過程を見ることができたのも貴重な経験になりました。

岡山:僕も原作のファンで、大から影響を受けた人間のひとりなので、参加させていただけるというだけで光栄でした。もともと劇場アニメ作品からたくさんの影響を受けている人間なので、声優もいつか挑戦してみたいなと思っていたんです。それが『BLUE GIANT』なんて、本当にうれしかったです!

――大好きな作品のキャラクターに声を入れるプレッシャーはありましたか?

山田:それはありましたね。ファンの方はきっと「大の声ってこんな感じだよな」っていうイメージもあったと思いますし、音楽に詳しい読者も多いだろうなということも想像できるので。収録中も「これが大の声なのか?」ということを自問自答しながら演じていました。

■不慣れな現場に不安があった分、3人の一体感があった

映画『BLUE GIANT』に出演する山田裕貴 (C)ORICON NewS inc.

映画『BLUE GIANT』に出演する山田裕貴 (C)ORICON NewS inc.

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――「つかめた!」と感じた瞬間は?

山田:なかなかそういう瞬間はなかったですね。ただ、作品が持っているストーリーラインのなかで「勝手に心が動く」という場面はあって、そんなときに自然と自分のなかから発されたものは、作品に馴染んでいるのかなと思います。でもそれは僕の力ではなく、作品の力なわけで……。だから「つかんだ!」という感覚とは違うかもしれないです。

間宮:これまでも原作があるものの実写化作品に参加したことがあるので、作品やキャラクターに対するファンの熱量を感じてきました。さまざまな意見があることも知っているので、どの作品にも言えることですが今回も簡単に受け入れてくれる人ばかりじゃないと思っています。でも、『BLUE GIANT』という映画を企画するなかで、僕らを起用しようと言ってくださった方の期待にしっかりと応えなければいけないという思いはありました。いろんな方に支えられつつ、必死な気持ちを自信に変えて…という感じでした。

岡山:僕も「ここでつかめた!」みたいなものは全然なかったです。ただ、間違いなく玉田として感じることはたくさんあったので、そこはしっかりと自信を持っていなければいけないと思っています。『BLUE GIANT』のファンも、初めて作品に触れる人も、観ていただいたときに響くものがあるとうれしいなと思っています。

――実写での表現とはやっぱり違いましたか?

間宮:新しい挑戦なので楽しかったですが、演じる側としては実写に比べて縛りがあるように感じました。表情や目線で伝えることができないですし、声だけに集中するということがなかったので、難しかったです。

映画『BLUE GIANT』に出演する間宮祥太朗 (C)ORICON NewS inc.

映画『BLUE GIANT』に出演する間宮祥太朗 (C)ORICON NewS inc.

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岡山:ライブシーンなど、キャラクターが言葉を発しているシーンではない場面でも、心の中が表にあらわれ出るような場面がすごく多いんです。漫画には漫画の迫力や描写があるのですが、映像化するうえでアニメーションだからこその表現もたくさんあって。難しさはありましたが、期待感が大きくて、とにかく楽しかったです。

山田:声だけに集中させて表現するということは普段行わないので、実写の芝居とはまったく違う難しさがあります。でも僕らの声だけではなく、絵や環境音、BGMなど、たくさんの要素が手助けしてくれる心強さがありました。『BLUE GIANT』という作品の強さとともに、全員で戦えたという実感はあって、「ぜひ劇場に来てください」という自信はあります。

――3人で一緒にアフレコされたんですよね。

山田:心強かったです。でも収録の時は目の前のことで精一杯だったので、雑談する時間とかもそんなになくて。だから、こうして取材とかで話をすることで、みんなの作品への思いを知ることができて新鮮な気持ちです。

間宮:それぞれキャリアも10年近くあるなかで、もし今、実写作品でこの3人が集まったら、それぞれが自分の役割をしっかり全うしようねという雰囲気になる気がしますが、今回は3人とも不安があった分、一体感があったかもしれません(笑)。

岡山:リアルな会話はなくても、心の距離は近かった気がしています(笑)。

■多趣味な間宮、岡山に対し、山田は「熱くなれるものを探している時期」

――ジャズに心を奪われていく3人ですが、それぞれいま熱中しているものはありますか?

間宮:僕は昨年バス釣りを始めたのですが、魚がヒットした時はかなり熱い気持ちになりますね。朝8時ぐらいに山中湖とか河口湖に行って、日が落ちるまで釣ったりしています。

山田:バスって、釣ったらまた湖に逃がすんだよね?

間宮:そう。

山田:釣り好きの方に怒られるかもしれないけれど、逃がすのになんで釣るの?

間宮:スポーツみたいな感じかな。「楽しませてくれてありがとう」みたいな。なるべくダメージがない形で逃がすというのも一連のルールみたいな。

山田:そうなんだね。僕はいま熱くなれるものを探している時期ですね。いまちょうど芸歴で言うと11年なのですが、もう一回初心に戻って熱を注ぎたいというか。もちろんいま熱意が失われているわけではないんですけどね。今回の大という役も、自分がものすごくやりたいと思っていた役なのですが、どちらかというと『BLUE GIANT』という作品のために、携わるみんなのために、みたいな思いが強いんですよね。それはそれで大切なことなのですが、どこか自分のために燃えるようなものが見つかればなと思っています。

間宮:熱いね。大みたい。『BLUE GIANT』観るとそういう気持ちになるのわかるよ。

映画『BLUE GIANT』に出演する岡山天音(C)ORICON NewS inc.

映画『BLUE GIANT』に出演する岡山天音(C)ORICON NewS inc.

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岡山:本当に。ちなみに僕は紙粘土ですね。

山田:紙粘土!? 多趣味だな、2人とも。

岡山:あとはコラージュとかも熱中しちゃいますね。切り絵みたいな……。

山田:キャッチアンドリリースじゃないけど……作ったら壊すとか?

岡山:いやいや、それ怖いでしょ(笑)。ちゃんと固まるまで待って作ったものは置いておきます。

――最後に見どころをお願いします。

山田:「『BLUE GIANT』やるんだって?」と盛り上がっている声をいただいているので、公開が楽しみです。原作のファンは多分観に来てくださると信じていますし、まったく作品のことを知らない人も、一度この作品に触れてほしいですね。魂を揺さぶられる力があると思うので、ぜひ大きなスクリーンで大たちの音を聴きに来てほしいです。劇場の音響を逃したら本当にもったいないです!

取材・文/磯部正和
写真/MitsuruYamazaki

<作品情報>タイトル:『BLUE GIANT』公開表記:2023年2月17日(金)全国公開原作:石塚真一「BLUE GIANT」(小学館「ビッグコミック」連載)監督:立川譲 脚本:NUMBER 8音楽:上原ひろみキャラクターデザイン・総作画監督:高橋裕一メインアニメーター:小丸敏之 牧孝雄ライブディレクション:シュウ浩嵩 木村智 廣瀬清志 立川譲プロップデザイン:牧孝雄 横山なつき美術監督:平蛹蜷F彩設計:堀川佳典撮影監督:東郷香澄3DCGIディレクター:高橋将人編集:廣瀬清志声の出演/演奏:宮本大 山田裕貴/馬場智章(サックス)沢辺雪祈 間宮祥太朗/上原ひろみ(ピアノ)玉田俊二 岡山天音/石若駿(ドラム)アニメーション制作:NUT製作:映画「BLUE GIANT」製作委員会配給:東宝映像事業部(C)2023 映画「BLUE GIANT」製作委員会 (C)2013 石塚真一/小学館映画公式サイト:bluegiant-movie.jp
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