俳優の役所広司が18日、都内で行われた映画『峠 最後のサムライ』の舞台あいさつに、永山絢斗、坂東龍汰、小泉堯史監督とともに出席した。

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　同作は、歴史小説界の巨星・司馬遼太郎が、幕末の風雲児と呼ばれた、越後長岡藩家老・河井継之助（かわい・ついぎのすけ）を描いたベストセラー『峠』を、黒澤明監督の助監督として経験を積んだ小泉監督が脚本も手がけて映像化したもの。

　越後長岡藩家老・河井継之助を演じた役所は、「継之助さんは、自分の生き様を見せて、それを見た若者たちがどう生きていくか、日本という国をどうしていくか、言葉よりも生き方で残していった」と語り、観客へ向け「この映画は、見れば見るほど噛みしめるものがあります」と呼びかけた。

　さらに改めて時代劇の面白さを問われると「時代劇は携帯電話もないし、手紙を書けばずいぶん時間もかかる。日本人の習慣や文化をシンプルに伝えられるのが時代劇なような気がします」と明言。過去に生きた人たちを演じることで「学ぶことがたくさんある」とやりがいも口にしていた。