俳優の若月佑美と有馬爽人が10日、東京・日本青年館ホールで、Wキャストで主演を務める舞台『薔薇王の葬列』の公開ゲネプロと取材会を開催した。 原作は2013年から『月刊プリンセス』(秋田書店)にて連載され、今年1月に本編完結を迎えた菅野文氏によるダークファンタジー。シェイクスピアが描いた狡猾で残忍なピカレスク、というイメージで知られるリチャード三世を、男女二つの性を持って生まれた秘密を抱える存在として翻案。15世紀のイングランド、ヨーク家とランカスター家が王位継承をめぐって争いを繰り返した薔薇戦争を背景に、大胆かつ深奥な解釈とアレンジによって見事な換骨奪胎(かんこつだったい)をほどこし、まったく新しいリチャード三世の物語を生み出した。
2022/06/10