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ABEMAオリジナルシリーズの新作ドラマ『30までにとうるさくて』(毎週木曜 後10:00)。『恋仲』『好きな人がいること』(ともにフジテレビ系)など、数々の恋愛ドラマでヒット作品を手がけた、藤野良太氏がプロデュースを手がける意欲作となっている。なぜ、今回のドラマを作ることに決めたのか、藤野氏にインタビューを行うと「社内で『社員たちがあまりABEMAドラマを見てない。他社サービスのドラマばかり見ていて切ない』と話題になりまして。ドラマを作る人間として、その言葉を重く受け止めて、20代の女性たちが時間を投資して見てくれるドラマを作りたいと決めました」との言葉が返ってきた。 本作は、それぞれ異なった感性や価値観を持つ、現代の東京を生き抜く29歳独身女性たち4人組(さとうほなみ山崎紘菜佐藤玲石橋菜津美)の恋、キャリア、性、友情の物語。「30歳までに結婚しないと…って焦るけど、なんで?」「子供を産むなら年齢は気にした方が良い?」「29歳、私たちこのままでいいのかな」など、“30歳”という節目の年齢を意識する女性ならきっと誰もが一度は感じたことがある悩みや焦り、怒りを抱えながらも、自分たちの意思で乗り越えていく姿を、ユーモラスかつ痛烈に描いている。 先月20日よりスタートした、1話から4話までのタイトルには「女29歳。人生設計ムズくない?」「レスだけど結婚ってアリ?」「29歳、産む産まない問題。」「令和働く女、結局ツラすぎ説」といった文言が並ぶ。30歳近くの女性たちに、藤野氏がインタビューを行っていく中で発見したテーマだ。「大学を卒業して社会人になった人たちが25歳になって、理想と現実に悩む“25歳の壁”というのがありますが、今回の取材を通して、女性としてどう生きていけばいいんだという“29歳の壁”もあると感じました。話を聞いていく中で、29歳問題の核が子どもを産むか産まないかに収れんされていくと思いまして、結婚やキャリアで悩んでいる方が多いのかなと感じました」。 正解のないテーマゆえの覚悟もある。「いろんな意見があるものなので、ドラマで描いたことに反論もでるテーマだと思います。でも、このドラマをきっかけに会話が生まれればいいなと思いました。 今起きている事象に対して(作り手が)こう思うっていうのは、どうしても出ちゃいますから。自分の人生を生きているのか、子どもを持たずに結婚すること、結婚相手を選ぶ基準はお金なのか、ジェンダーの問題など、そういったことに対するメッセージは出しています」。 「このドラマをきっかけに、議論が起きてくれたら、それはうれしいことですね。この年代の女性たちは、家事や育児をバリバリやっていたり、めちゃくちゃおっさん社会の中に放り込まれていたり、ものすごくストレスがかかっていますよね。かと思ったら、国民性もあると思うのですが、表だって怒ることが少ないし、ストレスを発散する場も少ない。この内なる怒りを表現できれば『これは私の物語だ』と思ってもらえるかなと考えています」 藤野氏の思いは視聴にも反映されており、初回放送直後から、20〜30代の女性視聴者を中心に「リアルすぎてブッ刺さる」「焦る気持ちに痛いほど共感」「全アラサー女性に見てほしい」などといった、リアルな描写に反響の声が多数寄せられている。「私の物語だ」という当事者たちはもちろん、ともに生活をしている人にとっても、大事なテーマが詰まっており、今後の放送でもさまざまな反響が予想されそうだ。

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  • ABEMAオリジナルシリーズのドラマ『30までにとうるさくて』より(第1話カット)(C)AbemaTV, Inc.
  • ABEMAオリジナルシリーズのドラマ『30までにとうるさくて』より(第1話カット)(C)AbemaTV, Inc.
  • ABEMAオリジナルシリーズのドラマ『30までにとうるさくて』より(第5話カット)(C)AbemaTV, Inc.
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  • ABEMAオリジナルシリーズのドラマ『30までにとうるさくて』より(第5話カット)(C)AbemaTV, Inc.
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