日本文学振興会は19日、『第166回芥川龍之介賞・直木三十五賞』の選考会を東京・築地の料亭「新喜楽」で開催。「芥川賞」は砂川文次氏(32)の『ブラックボックス』に決まった。 砂川氏は1990年生まれ、大阪府出身。元自衛官の経歴を持ち、2014年に陸上自衛隊操縦学生であった頃に書いた『市街戦』が評価され、2016年「文學界新人賞」を受賞してデビュー。『戦場のレビヤタン』が2018年下半期、『小隊』が2020年下半期の芥川賞候補となり、今回三度目の候補となった。 『ブラックボックス』では、転職を繰り返した末にメッセンジャー(自転車便の配達員)の職についた男性を通し、現代日本社会を情景的に描いた。
2022/01/19