俳優の竹中直人が12日、埼玉県川口市のイオンシネマ川口で開催された映画『ロード・オブ・ONARI〜未来へつなぐ想い〜』(17日公開)の完成披露試写会の舞台あいさつ及び記者会見に出席。かつて竹中のマネージャーを務め、現在は川口市議会議員の関裕通氏と24年ぶりの再会を果たしたことに触れ、「この映画に参加できてよかった」と感慨もひとしおの様子だった。 関氏がマネージャーとして竹中に付き従っていたのは、竹中が監督として映画『東京日和』(1997年)を撮っていた頃。竹中は「どこか地方でロケしていた時に関が部屋に来て、『川口に帰って、家業を継がなくてはいけなくなりました』と泣いた。その印象が残っていた」という。24年ぶりの再会に、「なんとなく偉そうになっていたらどうしようと思っていた。でも、変わっていなかった。とてもうれしかった。むしろ、老けていなくて納得いかないくらい」と話していた。 同映画は、コロナ禍で会場イベントの自粛が求められる中で、川口市の魅力を伝える一つの手段として制作され、YouTubeにて無料配信される。監督・脚本はヨーロッパ企画の酒井善史、主演は津田寛治が務め、竹中のほか、松原智恵子、山口智充、秋山ゆずき、朝井瞳子、荒井敦史、奥田圭悟、東由樹らが出演。将軍・徳川家光(津田)が、日光東照宮へ向かう「御成道」で、現代へタイムスリップしてしまう、コメディータッチの映画。江戸時代に戻るために現代の川口市の人々の協力を得て、川口発展のルーツである「御成道」の伝説を追う。全編川口市でロケを行い、随所に川口名物が登場する。 舞台あいさつには、竹中、津田、朝井、秋山、奥田、東、酒井監督が登壇。この中ではただ一人、秋山が川口市出身。劇中に登場する市立グリーンセンターは「よく前を通っていたけど、入ったことがなかった」と明かし、「今回の撮影で初めて入って、温室があって、バナナの木にバナナがなってて、こんな立派な場所を来もせずに名前だけ呼んでいたんだな」と、後悔していた。
2022/01/12
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