女優の鈴木杏が3日、都内で行われた『第55回紀伊国屋演劇賞』の贈呈式に出席。世田谷パブリックシアター公演『殺意 ストリップショウ』における緑川美沙、東京芸術劇場公演『真夏の夜の夢』における、そぼろの演技が評価されての受賞となったが、コロナ禍での舞台出演を経て、自身の心境に大きな変化があったと明かした。 鈴木は「奇跡的に最後まで無事に完走することができましたが、その過程の一つひとつを思うと、本当にみんなでいただいた賞です」としみじみ。「スタッフさんも、初めてのことが多い中、毎公演に、消毒をしてくださって、ただでさえ大変な作業なのに嫌な顔を見せず、本当に力強く支えてくれました。その支えがあって、私たち役者は舞台の上では例年と変わらず、本当に自由にお芝居をすることができました。舞台の上にいると、今の世界の状況がウソなんじゃないかと思うくらい、すてきな時間を過ごさせていただいています」とかみしめるように語った。
2021/02/03