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西川貴教、社交ダンスの魅力発信へ全力 自身が適役か葛藤も「挑戦で新たな発見を」

 歌手の西川貴教が、5月28日から東京・日本青年会館ホールで行われるダンスショー『バーン・ザ・フロア』にスペシャル・ゲストシンガーとして出演する。過去10度の公演に日本人ダンサーが出演することはあったが、シンガーが参加するのは初めて。大役を担う西川が、オファーを受けるに至ったエピソードや本公演への意気込み、舞台への思いを赤裸々に語った。

ダンスショー『バーン・ザ・フロア』に日本人初のスペシャル・ゲストシンガーとして出演する西川貴教 (C)ORICON NewS inc.

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■意外なオファーに「別の人と勘違いしていませんか?」

 ショーは、ボールルームダンスとショービジネスを融合させた新たなエンターテインメントとして誕生し、競技ダンス会でトップクラスのダンサーが世界各国から集結。多彩な楽曲に乗せてワルツやタンゴ、サンバ、ルンバのほか、ストリートダンスやコンテンポラリーダンスまでバラエティーに富んだジャンルのダンスを繰り広げる。日本では2002年から10度の公演が行われ、計約50万人を動員している。

 本公演のオファーについて西川は「正直『俺じゃなくない? 別の人と勘違いしていませんか?』」と驚きを隠せなかったそうで、歌だけでなく踊りも加わった公演内容に、ほかの人の方が適役だと考えた。しかし、プライベートでも親交のある俳優の今井翼が過去のショーに出演したことが影響したほか、「自分自身が挑戦することで新たな発見があるんじゃないか。見たことがない景色は『進んで見に行ってやろう』っていう気持ちでいるので、『ぜひやります!』って言いました」と快諾した。

 オファーを受け、昨年韓国公演を鑑賞。チャチャやルンバなどの社交ダンスが“芸術”に昇華されていることに「衝撃を受けた」と振り返った。「正直、拝見するまでそれぞれの(ダンスの)違いが分からなかった。『足の上げ方とかリズムの取り方が違うのかな?』って思ってたら、『自分のダンススタイルはこれなんだ!』っていうのをダンサーみんなが持ち合わせていた」と驚き、それぞれが細かいステップワークや手足の長いダイナミックさを生かしていて「アベンジャーズみたいだった(笑)」と独特のたとえで称賛。「普段なかなか触れることがないジャンルのダンス。観ることはあっても、一緒にステージに立つというのが想像できなかったので刺激的でしたね」と興奮気味に語った。

 本公演を歌とダンスの“異種格闘技戦”にたとえ、「どっちが主導権を取るか。(ステージの)前でダンサーがパフォーマンスしていても、『(観客の)視線はこっちに引っ張ってやろう』と思うので、その丁々発止がカンパニー全体の熱量に変わるような気がする。そうやってカンパニーを刺激できたらいい。『こっち見ろ!』っていう気持ちでみんなが視線を奪い合うよう、このカンパニーに新しいシナジーを与えられれば」と熱っぽく意気込む。

 今回の公演内容についてはまだ詳細な情報は届いていないが、イギリスのロックバンド・クイーンの名曲「ボヘミアン・ラプソディ」や「ウィー・ウィル・ロック・ユー」を西川が披露するという。昨年、NHKの番組『名曲アルバム』で名曲「ボヘミアン・ラプソディ」を歌唱したことのある西川にとって、このオファーは「勝手に縁を感じている」とにっこり。これらの楽曲に加え、「できれば自分の曲もあれば面白いんじゃないか、となっているようです」と意外な演出の可能性にも触れた。

 ダンサーの肉体美も見どころの1つ。西川自身も屈強なボディーに鍛え上げているが、「そんなつもりで(筋トレを)やってなかったんですけど…」と苦笑しつつも、人間の身体1つで「感動を与えられるのは素晴らしいこと。僕も作品の一部になれるようにじっくり体を作っていきたい(笑)」と万全の準備を誓った。

■役者じゃないのに主役…「チャンスをもらった」と意識改革

 現在はミュージカルなどの舞台に出演することも増えたが、オファーを断っていた時期があったと回顧する。「お芝居を目指していない人間なのに、最初にいきなり主役をやらせてもらった。それなりにお客様が入ってくださり評価されたが、自分の中ではどこかおこがましい気持ちがずっとあり、何年もずっとオファーをお断りしていた」と神妙な面持ちで告白した。

 それでも口説かれ続け、「今回きりね」と受けたミュージカルで意識が変わった。「仕事をいただくということはチャンスをもらっている。座長ではなく“生徒”として、恥を忍んで立ち居振る舞いを共演者に教えていただいた」と話す。また俳優で演出家としても活躍する岸谷五朗からも「お前は立派に役者ができてるんだから、もっと胸張って役者だって言ってけ!」と背中を押された。その後も「お芝居の話をたくさんいただいた。ありがたいことにまた“1年生”としていろんなことを勉強させてもらえるので、本当にラッキーだなと思います」と謙虚に語った。

 今年で50歳を迎える。筋骨隆々で年齢を感じさせないたくましいボディーを維持しているが、その理由について「長いツアーだと、何十本もの公演数になってくるんですけど、来てくださるお客様にとっては、その中の1本が、僕と直接会える唯一の公演かもしれない。そこに万全じゃない状態で立つのはすごく悔しくて、それをなんとかするためにトレーニングに行き着いた」ときっかけを語る。

 トレーニングを通じて、デビューした頃よりも歌のキーが上がるなど、まだまだ成長し続けているそうで、「確かにすごく苦しいんですけど、抗うというよりも、自分自身の可能性をもっと広げていく作業と考えていくと、それがきちんと成果につながっている。そういった意味では筋肉って本当に裏切らないものなので(笑)。逆に言えば、怠けようと思えばいつでも怠けられる。(身体は)自分の名刺でもある。単純に鍛えられてるからいいとかじゃなくて、自分自身がどういう人間かということを表すアイデンティティーになっている気がしますね」と語り、プロとしての意識の高さを説明した。

 最後に、改めて本公演への意気込みについて、「ダンスの素晴らしさはカンパニーのみんなが十分表現してくれると思うので…」と前置きをして、「僕は “1年生”として頑張っていきます。自分自身、40代としてできることとできないことを分かっているつもり。精一杯頑張りたい」と決意。また本公演を通じて「僕と同じように、その魅力をよく知らずにペアダンスや、社交ダンスに対して敬遠されていた方々が、『あ、こういうものだったんだ』って楽しさを再発見できるようなものにできればと思います」と呼び掛けた。

 本公演は、5月28日〜6月1日に東京・日本青年会館ホール、6月3日〜8日に大阪・クールジャパンパーク大阪 WWホールで行われる。

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