俳優のユアン・マクレガー（47）、堺雅人（44）が、ディズニーの人気キャラクター「くまのプーさん」を初めて実写化した映画『プーと大人になった僕』（14日公開）のジャパンプレミアに参加。堺の「スターウォーズ」を絡めた発言にユアンが応じ、場を和ませた。

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　同作は、プーさんと大親友の少年クリストファー・ロビン（ユアン）が「100歳になっても、きみのことは絶対に忘れない」と約束を交わした心に残る別れの後、大人になりロンドンで暮らすロビンとプーさんの奇跡の再会からはじまる感動の物語。監督は『チョコレート』（2001年）、『ネバーランド』（05年）、『007 慰めの報酬』（09年）、『ワールド・ウォーZ』（13年）などを手がけたマーク・フォスター氏が務めた。堺はクリストファー・ロビンの日本語吹替版を担当する。

会場にはファン250人が集合。今回が初来日のユアンは「やっと日本に、東京に来ることができて、とてもうれしく思っています」と笑顔を見せ「しかも自分が大好きな『プーと大人になった僕』という作品と共に来日できたことを大変うれしく思っています。作っているのは本当に楽しかったので、みなさまにも同じぐらい楽しんでいただきたい」と呼びかけた。

　レッドカーペットを歩くと途中で飲みかけの水をファンにプレゼントする大サービス。もらった女性はハリウッドスターの思わぬサプライズにしばらくぼう然と立ち尽くしていた。

　その後、行われた舞台あいさつでユアンは、大人になって忘れたことについて「プーさんが私たちに教えてくれるのは『どんな風に時間を過ごすことが大切なのか』。それが僕が、この作品に出演して得たものでもあります。愛するものと過ごすのは、いい時間にすべきだし、その時間は自らで作り出していかないといけない。でないと僕らの人生は仕事ばっかりになる」としみじみ。続けて「実際に、この映画を制作し終えた昨年の11月から僕はプーさんのアドバイスを受けまして何もしませんでした。非常に忙しい何にもしない時間を過ごして、きょうに至りました」と笑った。

　また、響いたプーさんの言葉を問われると堺は「『きょうが一番好き』というのは、いい言葉だなと思いました。お寺の和尚さんやお茶の先生が言うありがたい言葉のような感じがする」と印象に残る一言を回想すると「不思議な力の持ち主の“マスター”のような感じが…」とユアンが好演した「スターウォーズ」シリーズのオビ=ワン・ケノービを想起させる一言。思わず頬を緩ませたユアンは「赤い“マント”を身に着けているかもしれないですね」と応じ、会場は穏やかな空気に包まれていた。

　作品は、堺が演じる大人になったクリストファー・ロビンと、親友プーの奇跡の再会からはじまり、ロンドンを舞台に、忘れてしまった「大切なモノ」を思い出させてくれる感動の物語となる。日本語吹替版では、プーさん役をかぬか光明、ティガー役を玄田哲章、イーヨー役を石塚勇、ピグレット役を小形満が務める。