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Da-iCE工藤大輝、偉大な先輩から引き継ぐ“土曜の夜” アニメ&アイドル愛で若年層開拓へ

 2007年からスタートした、ヒップホップグループ・RHYMESTERの宇多丸(48)がパーソナリティーを務めるTBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』(毎週土曜 後10:00)。09年にはギャラクシー賞のDJパーソナリティー賞も受賞するなど、リスナーから熱狂的な支持を集めてきた同番組が、3月31日の放送をもって約11年にわたる歴史に幕を閉じる。その後を引き継ぐのは、5人組ダンス&ボーカルグループDa-iCE(ダイス)の工藤大輝(30)。4月から新番組『TALK ABOUT』を担当する工藤だが、大役への抜てきに「プレッシャーが過ぎます。本当にすごいことになっていて、メンタル的な整理がつかないです」と驚きを隠せないようだ。

TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の後番組のパーソナリティーを務めるDa-iCEの工藤大輝(C)ORICON NewS inc.

TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の後番組のパーソナリティーを務めるDa-iCEの工藤大輝(C)ORICON NewS inc.

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 もともと、宇多丸ファンだったという工藤。「高校生の時にアクターズスクール(養成所)へ通い始めたんですけど、そこでの発表会で仲間と一緒にRHYMESTERさんの『ウワサの真相』という曲をパフォーマンスしようという話になったんです。パフォーマンスにはカラオケ音源が必要なのですが、それがなくて…。でも、どうしてもやりかったので(音源を作るために)人生で初めてスタジオに入って、打ち込み作業をしました。それからずっとファンで、アルバムなどもチェックしています。その流れで『タマフル』(番組の愛称)も聞いていました」。それだけに、憧れの宇多丸の後番組を担当すると聞いた時は「まさか、自分が」との思いが強かった。

 「2時間の生放送ということもそうですけど、基本的にはメンバー全員でラジオに出演させてもらうことがほとんどですし、さらに宇多丸さんの後枠なんて…あまりに現実味がない話だなと感じました。ハロプロファンだったので、松浦亜弥さんの番組を毎週MDに録音し始めたのをきっかけに、いろんなラジオも聞くようになったので、ラジオ好きとしていつかレギュラー番組ができたらなという気持ちはありました。それがこんなに早くかなうとは思わず(笑)、びっくりと同時に、とてもうれしかったですね」。

 ここ最近のTBSラジオにとって課題となっていた「ティーン(13歳〜19歳)のリスナー層の拡大」が、新番組を担当する工藤に任された大きなミッション。とはいえ「ダンスボーカルのメンバーがラジオをやるという見られ方をすると思うのですが、番組のテイスト的には『オレ、イケメンだけどラジオやるぜ』みたいなスタンスでは絶対に臨まないです」と工藤本人が笑い飛ばすように、工藤の趣味である“アイドル”と“アニメ”にスポットを当てた構成になる。グループの5周年イヤーの活動で多忙な日々を送っている工藤だが「あさっても、アイドルのライブ現場を2件くらいハシゴする予定です。TIF(TOKYO IDOL FESTIVAL)やフェスに行くと、お目当てのグループの前後にダークホースがいたりして、現場に行くことで新たな発見があるので、月に2〜3回くらいは行くようにしています」と“アイドル愛”も半端ではない。

 「おせっかいかもしれないのですが、基本的にアイドルの方たちは広がるためのツールが少なくて、ライブとかインストアでの握手会とか、フェスに出てもアイドルだけのフェスだったりで、外に出ていく機会がなく、ブレイクスルーするきっかけがなかなかつかめないところが多い。めちゃくちゃいい素材なのに、気付かれなくて解散しちゃうみたいなことがよくあるので、そういうグループが抜きん出てくるきっかけを、新番組で作ることができたらなという思いはあります。いろんなアイドルの方々をゲストに呼びたいですし、僕もパフォーマーなので、そういう視点でしか聞けない質問とかもできたらいいなと考えています」。

 アニメ愛も筋金入りだ。「小学校の時は『美少女戦士セーラームーン』を隠れて見ていました。別にいやらしくもないし健全なんですけど『好きだ』って言うのが恥ずかしかったんですよね。中学校くらいから男子も少女マンガを読んだり、アニメを見ることがオフィシャルになってきて、その当時、はやっていたマンガを貸し借りしていました。個人的には『魔法騎士レイアース』とか『GS美神 極楽大作戦!!』とか大好きでした。女の人が主人公のアニメがスゴく好きでしたね。そこから『涼宮ハルヒ』に度肝を抜かれて…という感じで今に至っています(笑)。今は、そのクールに放送されるアニメの第1話は全部見るようにしているのですが、2話以降を見るかの判断として大事にしているのは、オープニングの曲と絵ですね。その雰囲気で選ぶことは多いです」。

 インタビュー中も、アイドルやアニメの情報と自身の見解が次から次へと言葉としてあふれ出てきて、工藤の伝えたい“熱量”を十二分に感じ取ることができたが、ひとりでも多くのリスナーに届けるための“努力”も欠かさない。「僕のファンの方もそうなんですけど『どうやったら聞けるの?』とか、そういったところからレクチャーしないといけない段階であるような気がします。例えば『radikoというものがあって、プレミアム会員に登録したら、地方在住の方でも聞くことができますよ』という情報を知らない人も多いので、そういう細かいところからいろいろ広めていけたらいいなと思いますね。SNSなどでも、なるべく発信していきます」。宇多丸が築き上げた、さまざまなカルチャーの魅力を伝えていく“土曜の夜”の精神を受け継ぎながら、4月からは工藤大輝が新たな面をリスナーたちに届けていく。

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  • TBSラジオ『ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル』の後番組のパーソナリティーを務めるDa-iCEの工藤大輝(C)ORICON NewS inc.
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