演出家の三谷幸喜が4日、東京・パルコ劇場で行われた舞台『ロスト・イン・ヨンカーズ』の初日開幕直前会見に出席した。今作で初共演となる女優の中谷美紀について三谷は「しっかりしてる。素晴らしい！」と褒めつつも、「けいこ場とかでは意外にもボケまくってる」と暴露。「大丈夫かってくらい寝たり、僕の前で大あくびして通り過ぎたり、自由に（けいこ場を）我が家のリビングルームのように過ごしている」と明かしていた。

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　同じく初共演のTOKIO・松岡昌宏については“チャラチャラした印象”と話した三谷だが、実際にけいこを共にすると「台本を読み込んで、セリフの裏の意味まで考えて、役の細かいところ、深いところまで勉強されてる。この人は民芸の俳優さんなんじゃないかというくらいちゃんと台本を読み込んでて、びっくりしました」と絶賛していた。

　劇作家、ニール・サイモン氏作の同舞台に、演出の手を加える三谷は、「ニール・サイモンの作品を手掛けるのが夢でした。学生時代に『おかしな二人』を西武劇場（現・パルコ劇場）で見て、僕はこういうお芝居を書きたいと思った」と感慨深げ。「パルコ劇場とニール・サイモンに恩返しをしたい！」と気合十分に語ると、キャスト陣を眺めながら「これ以上のメンバーでニール・サイモンの作品を作るのは空前絶後、今後もないんじゃないかってくらいの手応えを感じている」と声を弾ませた。

　同舞台は10月5日から11月3日まで同所、11月12日から14日まで福岡・キャナルシティ劇場、11月16・17日まで宮城・多賀城市民会館大ホール、11月19日から26日まで大阪・森ノ宮ピロティホール、11月29・30日まで愛知・稲沢市民会館大ホール、12月3日から8日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場で上演。会見にはそのほか、中谷美紀、小林隆、浅利陽介、入江甚儀、長野里美、草笛光子が出席した。