【Creators Search】乃木坂46からE-girlsまでトレンドを捉えた絶妙なセンスで話題のArmySlick

  • E-girlsのシングル「シンデレラフィット」

    E-girlsのシングル「シンデレラフィット」

 8/5付週間シングルランキングで10位にランクインしたE-girlsのシングル「シンデレラフィット」。同曲の作曲、編曲を担当しているのが、ダンスミュージックをルーツに持つArmySlick(アーミースリック)氏だ(作曲はGiz’Mo氏と共作)。

 「シンデレラフィット」の軸となっているのは、軽快な4つ打ちのビートを中心に、EDM、トロピカルハウス、ユーロビートなどのテイストをバランスよく融合させたトラック。そこにAメロ、Bメロ、サビというオーソドックスなメロディー構成、同世代の女性をターゲットにした前向きな歌詞を共存させることで、“ダンスミュージックを取り入れたJ-POP”というこのグループのスタイルを継承しつつ、さらに進化させている。

 同曲を手がけたArmySlick氏は、2000年代後半から活躍するヒットメーカーのひとりだ。10代の頃からHIP HOP、ラテン、テクノ、ジャズなどの音楽に傾倒し、自らDTMにより楽曲を制作し、1999年からnukes名義で海外のハウスミュージックシーンで活動。デビュー作「Eptrogitov EP」は日本、アメリカのクラブシーンでヒットし、その後、イギリス、カナダ、オーストラリアなどのレーベルから楽曲を発表した。

 日本国内での活動を本格化させたのは、2006年。ハウス、EDMを中心に最先端のダンスミュージックを反映させたトラックとアレンジ、幅広いJ-POPリスナーに訴求できるメロディーセンスはすぐに注目を集めた。SMAPの「グラマラス」(編曲)をはじめ、KARA、SUPER☆GIRLS、Dream Ami、乃木坂46、Dream5など幅広いアーティストの楽曲に関わってきた彼は、2015年にAAAに提供した「愛してるのに、愛せない」(作曲)で『第57回日本レコード大賞』優秀作品賞を受賞。

 常に変化し続けるトレンドを捉えたサウンドメイキング、そして、時代を超えたメロディーセンスを併せ持つ彼のスタイルは、今後も多くのアーティストから求められることになりそうだ。

提供元: コンフィデンス

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