【Creators Search】作曲家・Koki,、三浦大知の新曲で見せた独創性 繊細かつ壮大なスケール感が魅力
木村拓哉、工藤静香を親に持ち、2018年にモデルデビューしたKoki,は、2017年に発売された工藤静香の30周年記念アルバム『凛』に収録された「鋼の森」、「かすみ草」、「Time after time」の作曲を担当。アルバムの1 曲目に収録された「鋼の森」はエキゾチックかつドラマティックな旋律が印象的なバラードで、メロディーメイカーとしての独創的なセンスが感じられる。また、中島美嘉にも楽曲を提供するなど、作曲家として活動の幅を広げつつあるようだ。
「片隅」に関して三浦大知は、「初めてこの楽曲を聴いた時、美しく、繊細で、深い切なさと大きな愛を感じるメロディーだなと思いました。Koki,ちゃんは真っ直ぐで芯があってとても素敵で、今回一緒に音楽を作る事ができてすごく嬉しかったです」とコメントしている。繊細な感情の揺れと壮大なスケール感を併せ持った旋律は、彼のボーカル技術と表現力を際立たせると同時に、シンガー三浦大知の新たな表情を伝えている(作詞は三浦大知、編曲は三浦の楽曲を数多く手がけてきたUTA氏が担当)。
Koki,自身も「この楽曲はハイトーンボイスで実力のあるアーティストの方に歌っていただけるのを熱望して書いていた曲でしたので、三浦大知さんに歌っていただけて本当に嬉しいです」と語っているように、両者にとって意義深いコラボレーションになったようだ。
クリエーターとしての実力は未知数だが、彼女が紡ぎ出すメロディーは確かに魅力的。バラード以外の楽曲もぜひ聴いてみたい。
(文/森朋之)