『獣になれない私たち』視聴率上昇 満足度アップへ後半への高まる期待
伏線と回収、後半から野木ドラマの真骨頂か
しかし、中盤に差し掛かり、そのリアルのなかに男女関係のダークサイドも映し出されるようになると、それまで丁寧に描かれてきた登場人物のキャラクターとそれぞれの人間関係が、サスペンスのように見えてくる。そして、呉羽(菊地凛子)の結婚相手・橘カイジなど、これから明かされるであろう謎への伏線も張られ、野木ドラマの真骨頂へと突入する気配を見せている。
満足度は第1話77Ptからスタートし、第5話で70Pt
晶の恋人・京谷(田中圭)との先が見えない状況、恒星(松田龍平)との微妙な関係性は、遠からず現代人の誰もがどこかしらで経験してきている感情と重なるだろう。そんな晶が、後半で幸せへと向かっていく過程が描かれれば、すっかり感情移入して見入ってしまう視聴者が増えていきそうな予感もある。
視聴率は、第6話で初回以来の10.0%を獲得。これまでの新垣&野木氏コンビの実績からは、この先の伸びはまず間違いなく、注目はそれがどこまで届くかになるだろう。満足度は第1話で77Ptからスタートし、上下しながら第5話で70Pt。視聴率とともに満足度も後半から上向くか、その推移に注視していきたい。
(視聴率はビデオリサーチ調べ。関東地区)