BTS、TWICEなど世界的アイドルを輩出する韓国 日本と異なるバンド事情
韓国のロックバンド事情
日本では毎年、アリーナツアーを行う人気バンドFTISLANDやCNBLUEも、韓国ではバンドとして出演したり演奏したりする場が限られるため、アイドルとしてドラマやバラエティにも出演する一方で、日本ではライブを中心に活動を行い、ロックバンドらしいオリジナル曲を発表している。この流れで今、日本と韓国で精力的に活動しているのが、彼らと同じ事務所FNCエンターテインメントのN.Flyingと、2PM、GOT7、TWICEが所属するJYPエンターテインメントのDAY6である。
K-POPらしさと2ボーカルの新体制でパワーアップしたN.Flying
楽曲に関するリスナーのコメントを見ると「力強い声と透き通った声の2ボーカルで、曲全体にメリハリがある」(20代女性/神奈川県)、「K-POPらしい洗練されたサウンド」(40代女性/愛知県)、「テンポがよく、気持ちがアップする。ボーカルの声が好き」(50代女性/東京都)と、そのポジティブな音楽性とボーカル力が評価されている。また、彼らの所属事務所が毎年、ファミリーコンサートを行っていることや、先輩バンドの日本公演のオープニングアクトを務めていることで、弟グループとして認知されている様子もうかがえた。
JYPエンタ初のバンドグループ DAY6は、自作曲で作る世界観が高評価
一聴するとUK寄りのサウンドという印象を受けるが、作曲するメンバーやメインボーカルの声質によって、楽曲ごとにさまざまな表情を見せる。それもあって、アンケートでも「楽器のスキルの高さが伝わる。Bメロからサビにかけての疾走感のある流れが気に入った」(20代女性/神奈川県)、「メンバーの雰囲気はダンスグループのようだがバンドなのが新鮮。ボーカルが固定じゃないのが良い。全編英語なら世界でも通用しそう」(20代女性/石川県)、「ハイトーンボイスと厚いサウンドが合っている。他の曲も聴いてみたい」(40代女性/愛知県)など、楽曲への評価が高い。10月17日にはJAPAN 1st ALBUM『UNLOCK』を発売したばかり。「音楽のジャンルにとらわれず、演奏し、歌を聴かせていきたい」と考える彼らの意図が込められた、様々なジャンルがミックスされたアルバムに仕上がっている。
アンダーグラウンドから世界へ飛び出したHYUKOH
93年生まれのオ・ヒョク(Vo/G)、イム・ドンゴン(B)、イム・ヒョンジェ(G)、イ・インウ(Dr)の4人で構成されるHYUKOHのバンド名は、フロントマンでソングライターのオ・ヒョクの名前を逆さにしたもの。大学教授の両親のもと中国で育った彼は、音楽活動のために高校を卒業と同時に韓国に移住。海外育ちで中国語、韓国語、英語を話す多様な文化が音楽性にも影響しているようだ。また、ユニークなファッションやアートワークでも、カルチャー発信源としても注目されている。
新世代バンドの海外活動に期待!
(文/坂本ゆかり)
<調査概要>
調査内容:K-POPに興味・関心を持つ人にDAY6、N.Flying、HYUKOHの楽曲を聴いてもらいその好感と理由を聞いた
調査対象:全国男女10〜50代
サンプル数:2695人
調査期間:2018年10月3日(水)〜10月5日(金)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ
調査内容:K-POPに興味・関心を持つ人にDAY6、N.Flying、HYUKOHの楽曲を聴いてもらいその好感と理由を聞いた
調査対象:全国男女10〜50代
サンプル数:2695人
調査期間:2018年10月3日(水)〜10月5日(金)
調査手法:インターネット調査
調査機関:オリコン・モニターリサーチ