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志尊淳、役者人生をかけたトランスジェンダー役 「これでお芝居ができなくなるかも」

『トドメの接吻』では、人間臭い部分をしっかりと出したいと思った

――1月クールは、日テレ系『ドルメンX』と同系『トドメの接吻』にも出演しています。すべて違うキャラクターを演じています。『トドメの接吻』では、とても存在感のある役でしたね。
志尊 『女子的生活』と同じ時期だったんですが、東京で『トドメの接吻』を撮影して、そのまま大阪で『女子的生活』の撮影をして、1日に2つの撮影が重なることもありました。

――混乱しませんか?
志尊 自分で意識的にスイッチを作っているわけではないんですが、現場に入ってそれぞれの役柄の感覚を認識するだけで、混乱しません。『トドメの接吻』と『ドルメンX』も同じ時期に撮影しましたが、まったく違う役柄だったので、ごっちゃになるという苦労はなかったです。

――『トドメの接吻』での癖のあるキャラクター設定は、どういう経緯で?
志尊 和馬はとても難しいキャラクターでした。サイコパスな役をただ普通に演じると抽象的になってしまう。どうしてそういう行動に出たのか、人間臭い部分をしっかりと出したいと思い、アドリブも入れて、自分自身でキャラクターを作っていきました。

――当初は3話までの出演でしたが、9話から再登場しましたね。
志尊 3話で殺人未遂をするシーンがあって、台本だと「エイト(山崎賢人)さんごめんなさい」とだけ書かれていました。でも、そのひと言だけだと心がない人間になってしまう。僕は和馬が人間味のない役だとは思っていなかったので、監督に「自分が感じたまま演じても良いですか?」と提案したら、「自分が表現したいものを提示してみて」と言っていただけて。ト書きにもなかったんですが、和馬の気持ちを考えたら涙が止まらなくなってしまって。その演技を見て、プロデューサーさんが涙を流しながら、「和馬という役をここまで膨らませ、人間味のある役柄にしてくれるとは思わなかった」と言ってくれました。和馬にも感情移入ができる部分を作りたかったし、僕が一番やりたかったことでもある。だから再出演できた時は、すごく嬉しかったです。

1クールで3作品に出演、役者としてすごく濃く、一番印象に残っている半年

―― 一方の『ドルメンX』はコメディですが、演じやすかったですか?
志尊 すごく楽しかったんですが、初めてのコメディで難しかったです。漫画原作のすごくぶっ飛んだ世界観だったので、突拍子もない台詞もあり、前後の繋がりをどうしたらいいのか悩みました。宇宙人がアイドルを目指し、クールで不器用な隊長役…いろんな要素があったので、そのさじ加減がわからなくて。監督ともいろいろ話し、現場で作っていった部分が多かったです。不器用だけど真面目に宇宙人という役を人間臭く演じることで、笑いや感動に繋がると思いました。それは、『植木等とのぼせもん』(NHK)の経験が活きているなと思いました。

――『コンフィデンスアワード・ドラマ賞』の主演男優賞では、志尊淳さんの『ドルメンX』が視聴者の評価が一番高かったです。漫画ファンが観ても違和感がなかったのかなと思いました。
志尊 漫画の世界を崩さず、忠実にやろうと思っていたので嬉しいです。

――1クールで3作品に出演し、この半年間忙しかったのでは。
志尊 役者としてすごく濃く、一番印象に残っている半年でした。

――この4月からはNHK連続テレビ小説『半分、青い。』に出演されていますね。
志尊 僕は永野芽郁ちゃんの親友役なので、ほぼ最後まで出演します。

――『半分、青い。』もLGBTの役ですが、やはりニュアンスは違うものですか?
志尊 はい、全く違います。人によって全く違うので、僕は同じようなこと演じているとは、思っていないです。『女子的生活』はLGBTについて言及していますが、朝ドラではゲイセクシャルという部分が言及されていません。鈴愛(永野)が上京し、東京にはゲイセクシャルもいるし、僕が演じる藤堂誠(ボクテ)はいろんな人がいるなかの1人なんです。80年代、90年代のゲイセクシャルについて勉強した上で、仕草や台詞に矛盾点を感じる部分はないかを、クランクインの前に、プロデューサーさんと監督さんとお話させていただきました。

――今後はどんな役を演じてみたいですか?
志尊 まさか女性や宇宙人を演じるとは思っていなかった。今までいただいた作品と向き合って、自分が感じるままに表現し、演じていたらいろんな役をいただけるようになりました。自分が想像していたことと真裏の役柄をいただけて、すごく刺激的な毎日です。出演した作品の延長線上で、いろんなお仕事をいただいているので、先を見ることよりも今を大切にしたいです。だから、どんな役もこの作品が最後だと思って演じています。今まで意識したことはないのですが、一定のイメージがないことは、役者としてすごくプラスなことだと思うので、今のスタンスで続けていきたいです。

――次の作品が増々楽しみですね。
志尊 こうして主演男優賞をいただき、いろんな役を演じたことで、“志尊淳は次に何をやるのだろう?”と見定められるのが怖くて(笑)。でも、今まで通りにやっていこうと思います。日常生活のなかで、ふとした瞬間に感じることがあって、今日と1ヶ月後の自分では、芝居に対しても違うと思うんですよ。なので、1つ1つ真摯に向き合っていきたいです。楽しみにしていて下さい。

提供元: コンフィデンス

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