【upcoming】4/16付週間CDランキング、『コンフィデンス』編集部ピックアップ6作
オメでたい頭でなにより「鯛獲る」/シングル30位
“日本一オメでたい人情ラウドロックバンド”、オメでたい頭でなによりのメジャーデビューシングル「鯛獲る」が30位に初登場。インディーズ時代を含め、自己最高初動、最高位をともに更新した。演歌調の口上からスタートする表題曲は、いきなりの裏切りが嘘のように、彼ららしいサウンドへと展開。熱いメッセージを盛り込みながらも、リスナーの気持ちを振り回していく歌詞やメロディーのトリッキーさが魅力。また、1曲を通じて聴き手側の気持ちを惹き付け続けるのはボーカル・赤飯の歌唱力があってこそ。良い意味での敷居の低さは若年層にも受けそうだ。
KOTORI「RED」/シングル46位
4人組バンド・KOTORIのシングル「RED」が、自己最高となる46位に初登場した。14年結成。時に繊細で時に荒々しくもある、歌詞とリンクした感情的なロックサウンド、横山優也(Vo&G)の透明感のある歌声が聴く者の心を揺さぶる。本作は3ヶ月連続でリリース中のワンコイン企画の第2弾。タイトルの「RED」は夕日を意味しており、夕日を眺めている内に沸いてくるノスタルジックな感情が、変化していくメロディーとともに見事に表現されている。5 月2日には第3弾「GREEN」を発売。いつもこだわりが感じられるジャケ写も合わせて注目したい。
MASOCHISTIC ONO BAND「Mighty Heart」/シングル60位
声優として活躍中の奥山敬人、筆村栄心によるユニット・BB-voiceのデビューシングル「Duality」が60位にランクインした。テレビアニメ『gdメン』(TOKYO MXほか18年1〜3月)エンディングテーマの本作は、キュートな高音の筆村とクールな奥山の歌声の掛け合い、歌詞によって微妙に異なる声質の変化、2人の声が重なるユニゾンでの意外なほどの力強さなど、声を仕事にするプロ2人による狙いすました“技”が、そのメロディーとともに突き刺さってくる。MVでは、振付師、モーションアクターとしても活動中の奥山のキレのあるダンスも見どころ。
Bentham『Bulbous Bow』/アルバム82位
Bentham(ベンサム)のアルバム『Bulbous Bow』が、82位にランクインした。14年にKEYTALKのツアーのゲストアクトに出演したことをきっかけに活動の場を広げ、17年4月にシングル「激しい雨/ファンファーレ」でポニーキャニオンよりメジャーデビュー。同年7月発売のシングル「White」が、テレビアニメ『潔癖男子! 青山くん』(TOKYO MXほか)のオープニングテーマに起用された。本作には、エモーショナルな歌とキャッチーなメロディーが癖になる「FATEMOTION」などを収録。シンプルな構成ながら、緻密に作られたサウンドが魅力。
トム・ミッシュ『Geography』/デジタルアルバム26位
トム・ミッシュのデビューアルバム『Geography』がデジタルアルバムランキングで26位に初登場した。公式デビュー前には、セルフプロデュースアルバムのストリーミング再生数が合計1億4000万回を越え、ロンドンほかヨーロッパや、アメリカのツアーは完売するなど、世界中で注目が集まる気鋭の新人。幅広いジャンルを背景に、奥行きの深いソウルフルな音楽を現代のシティ・ポップにアレンジ。洗練された音楽の中にセンチメンタルな懐かしさが感じられる。今年のSUMMER SONICへの出演が決まっており、日本での活躍にも期待がかかる。