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初めての方、必見!波照間島への行き方&観光モデルコース


日本最南端の有人島、波照間島。ハテルマブルーと呼ばれる美しい海とのどかな自然が残る天国のような島ですが、天候によってはそこに行くまでの航路が地獄のように厳しく「こんなに辛いと思わなかった」という声もよく聞きます。
そこで今回は波照間島への行き方から島での楽しみ方まで、初めての方、必見の波照間島観光モデルコースを紹介します。地獄のあとに天国、も旅の醍醐味ですが、できれば地獄は見たくないですからね。

波照間島への渡航:出発前の船舶選択と酔い止め対策は慎重に

波照間島は石垣島の南西約50キロにある日本で最南端の有人島。島への定期便は石垣からの高速船、もしくは貨客カーフェリー以外はありません。
ところがこの波照間航路、まわりに何も遮るもののない外洋を渡るため波や風の影響を受けやすく、揺れが激しい航路として有名です。冬場や台風シーズンは欠航も多く、なによりこの「揺れ」を乗り越えないと波照間島に足を踏み入れることはできません。
いきなり憧れの波照間島観光に水を差すようなことを言いますが、ここ一番大事なポイントです。対策をしっかりすれば大丈夫ですから。

写真:風祭 哲哉

波照間島に渡る船舶は高速船(小型と大型の2種類)とカーフェリーの計3種類。大型高速船は朝と夕方の2往復、小型高速船は日中の1往復(夏期は2往復)と毎日運航していますが、カーフェリーは週3〜4便となっています。
小型高速船は所要60分と最速ですが波の影響を受けやすく、欠航も多い船舶です。荒波の中、スピードを出して運航しますので、波に乗り上げてそのまま海面にたたきつけられるような短く激しい揺れが続き、波の荒い日は船が豪快に傾くので席を立つこともできずスリル満点、結構怖いです(笑)。
小型高速船の海上での様子は下の動画からもご覧ください。コンディションは日によって異なり、これは比較的悪いコンディションの日ですが、「激しい」航路の様子がおわかりいただけるでしょう。
大型高速船は所要約90分と長くなりますが、小型船にくらべると安定感があり、恐怖を感じることはありません。ただ必ずしも「小型船より揺れない」ということではなく、「揺れの種類が違う」という表現がふさわしく、小型船より周期の長い揺れを感じることがあります。
カーフェリーは所要2時間30分、欠航が一番少ない船舶ですがフェリー独特の揺れがあります。

波照間島航路のポイントをまとめると、
1)小型高速船は船に強くスリルにも強い方向け。波照間まで最短時間で渡れるのがメリットで、石垣からの半日観光には便利ですが、比較的欠航も多いのでスケジュール管理が難しい。
2)カーフェリーは便数も少なく所要時間も長いのですが、欠航が少なく、料金が安いのがメリット。スケジュールに余裕があって、安く渡航したい場合は選択肢に入ります。
3)大型高速船は、比較的欠航も少なく、通常朝1便と夕刻最終便の2往復で運航されているので、石垣からの1日旅行で使いやすい。また船内も広く安定感もあるので、初めての波照間島の方はこちらがおすすめ(下の写真が大型高速船「ぱいじま2」)。
ただ、いずれの船舶でも極端に船に弱い方でなければ酔い止めを飲んでおけばさほど心配はいりません。乗船前の体調管理をしっかりし、あきらめずにチャレンジしてみてください。

写真:風祭 哲哉

いよいよ波照間島観光!移動手段をゲットしてまずはニシ浜へ

写真:風祭 哲哉

荒波を乗り越えれば、そこは天国のような波照間島。
島内には路線バスやタクシーがないので、移動はレンタカー、レンタバイク、レンタサイクルのいずれかになります。いずれも港の近くで借りられますが、島内は1周しても10km程度ですので気軽なレンタバイクかレンタサイクルがおすすめです。
1泊もしくは1日のんびりと時間がある場合はレンタサイクルで、3〜4時間程度の滞在であればレンタバイクが便利です。波照間島は比較的平坦な島ですが、ところどころアップダウンがありますので、自転車の場合は電動サイクルだと快適ですよ。

写真:風祭 哲哉

波照間島に着いたら真っ先に訪れたいのがニシ浜。
波照間港から数百メートル行くだけで「ハテルマブルー」と呼ばれる海とパウダーサンドの白い砂浜がつくりだす、この世のものとは思えないほど美しい景観が目の前に広がります。
ニシ浜は「日本のビーチランキング」で常にトップを争うほどの人気のビーチのため、シーズン中は混みあうこともあります。最近は島の西端に近いペー浜が穴場のビーチとなっていますので、時間があればそちらでゆっくりするのもいいですね。

波照間島観光のハイライト!日本最南端へ

写真:風祭 哲哉

波照間島1周道路を島の反対側まで走ると、いよいよ日本最南端が近づいてきます。
「波照間之碑」は1972年の沖縄の日本返還に際し、全国の青年によって日本中の各県から持ち寄られた石を埋め込んで作られたもの。このからみあった蛇のような道は、もう二度と戦争によって日本が離ればなれにならないように、との願いが込められています。

写真:風祭 哲哉

そして「とうとうきたぞー!日本最南端、は・て・る・まー!」と叫びたくなるのが、この「日本最南端の碑」の前に立った瞬間。
実はこれができたのは、まだ沖縄が日本に返還される前の1970年。本土からやってきた大学生が、沖縄の復帰を祈念してアルバイトで貯めたお金で自費で建立したのだそうです。よく見ると石碑に刻まれた文字も素人が掘ったような味のあるものですよね。

写真:風祭 哲哉

日本最南端の碑の向こう側は高那崎と呼ばれる日本最南端の断崖絶壁の海岸線。外洋の激しい荒波が打ちつける様子は迫力満点ですが、風が強いので岸壁にはあまり近づかないようにしましょう。

波照間島星空観測タワーで日本最南端の証を

写真:風祭 哲哉

日本最南端の地の東側にあるのが波照間島星空観測タワー。
まわりに民家も街灯もない海岸線にあるため、ここからは満天の星空を観察することができ、夜間は星空ガイドによる天体観測も行っています。
特に4月下旬から6月中旬にかけては観測タワーの夜間営業時間内に南十字星の観測ができますので、この時期が特におすすめです。

写真:風祭 哲哉

2019年現在、日中の営業は不定期ですが、窓口が開いていれば500円で「日本最南端の証」を購入することができます。この証明書は波照間港のターミナルでも手に入れることができますが、せっかくですので、この「最南端オブ最南端」の地で手に入れたいですよね。
<波照間島星空観測タワーの基本情報>
住所:沖縄県八重山郡竹富町波照間3905
電話番号:0980-85-8112

日本最南端の町並み、波照間島集落散策も味がある

写真:風祭 哲哉

見渡す限りの草原と畑が広がる波照間島では、いたるところでヤギの姿を目にすることができます。ときどき畑の脇につながれているヤギも目にしますが、ほとんどは大地の上で放し飼いにされていて、それがまたこの島の平和でのどかな雰囲気にぴったりですね。

写真:風祭 哲哉

波照間島の集落は島の中央部付近にあり、小さいながらも郵便局や交番、診療所、小中学校などが並び、人口約500人の島の中心となっています。両側に美しい石垣や南国の花が続く路地はどこか懐かしく、のんびり散策が楽しいところ。
最南端の居酒屋や最南端のガソリンスタンド、どれも最南端のオンパレードですが、当然と言えば当然ですね。

写真:風祭 哲哉

波照間島は石垣から日帰りでも行くことができますが、星空観測や、地元の人とのふれあいを楽しみたいなら島内での宿泊がおすすめです。
波照間島内には小さいながらも比較的多くの宿泊施設があります。家族経営の民宿が中心で、バス・トイレ共同の施設も多いのですが、中にはホテルタイプの施設もありますので、ご自身の好みに合わせて選びましょう。
プライベート空間重視であれば「ホテルオーシャンズ」や「はこな旅館」などホテル・旅館タイプの施設を、「ゆんたく」と呼ばれる夕食後の団らんを通じてオーナーや他のお客さんとの交流を図りたいのであれば民宿タイプの施設をチョイスするといいでしょう。
ただし全島の収容人数は限られていますので、夏のシーズンなどは早めに予約を入れてくださいね。

波照間島観光モデルコースは3パターンで

波照間島観光は渡航する船の組み合わせによっておおよそ3つのパターンが考えられます。
1つ目は、石垣島を朝出て夕方の船で帰る1日観光パターン。波照間島に7〜8時間滞在できるので、自転車等でのんびりと島内をめぐることができます。また大型高速船で往復できる可能性が高いため、おすすめです。
2つ目は、石垣島を朝出て午後の船で帰る、またはお昼に出て夕方の船で帰る半日観光パターン。この場合はレンタバイク等を借りて効率的に回る必要があるのと、片道は小型高速船を利用することになりますのでご留意ください。
3つ目が、波照間島での宿泊パターン。星空を観測したい、とか何日かのんびりしたい場合などはぜひこの天国のような島に泊まってゆっくりお過ごしください。
日本最南端の孤島ゆえ、なかなか簡単に行ける島ではありませんが、それでも波照間は間違いなく行く価値のある島です。
ぜひ対策をしっかりとして波照間での天国時間をお楽しみください!
2019年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
竹富町観光協会
https://painusima.com/category/sima/haterumajima/
安栄観光
http://www.aneikankou.co.jp/water_routes/detail/hateruma

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
風祭 哲哉

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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